先行銘柄、遅行銘柄とは?

トレードする銘柄を選ぶ際このように感じたことはありませんか?

「この銘柄の株価はニュースにすぐ反応するなぁ…」
「この銘柄の株価はニュースに全く影響されないなぁ…」
「株式市場全体が上昇傾向にあるのに、この銘柄だけ上がらないなぁ…」

実は銘柄によって、株価の動きが軽い銘柄と動きが鈍い銘柄があるのです。

この株価の動きが軽い銘柄を「先行銘柄」、動きが鈍い銘柄を「遅行銘柄」といいます。
例えば経済統計や米国株式市場上昇など、日本経済全体にとってプラスのニュースが発表された場合にすぐに反応しやすい銘柄が「先行銘柄」、反応しにくい銘柄が「遅行銘柄」となります。

先行銘柄として代表的なのが、企業収益が株式市場と直結している「銀行株」や「証券株」、外国人投資家比率が高い「電機株」です。一方遅行銘柄の代表としては、企業規模が大きくない“東証2部上場銘柄”が挙げられます。

先行・遅行という言葉に関連していうと、「先行指数」、「遅行指数」というものも存在します。これは内閣府が発表している景気指数で、景気の予測や現状判断、確認などに利用されています。皆さんもご存知のように、日経平均株価指数や東証株価指数(TOPIX)も経済情勢を先行して表す指標だと捉えられていますね。

そこで今回は、この日経平均株価指数に注目した検証を行いたいと思います。
前回は東証2部上場銘柄に関して、ブレイクアウト戦略を使った投資法についてお話させていただきました。今回は「遅行銘柄」としての東証2部上場銘柄について、日経平均株価指数を用いたトレード方法を検証していきたいと思います。
検証条件は以下の通りです。

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【検証条件】
バックテスト期間: 1990/01/01~2011/12/31
バックテスト対象の銘柄:東証2部
手数料(往復): 1,000円
初期資産: 3,000,000円
1銘柄あたりの投資金額:300,000円
買い条件
日経平均株価数の終値が過去100日間の高値を更新した翌日に……
・東証2部銘柄で株価が1,000円以下の銘柄を買う
売り条件
・含み損益が40%以上になった場合売却
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この検証条件を簡単に説明すると、「経済動向に先行して動きやすい日経平均株価が高値を更新したら、出遅れやすい東証2部銘柄に投資する」といった戦略になります。先行指数と遅行銘柄をうまく組み合わせたこの戦略は、はたして有効的なのでしょうか。気になる検証結果は以下の通りです。

出遅れ銘柄の検証結果


システムトレードの達人

出所:システムトレードの達人



勝率: 55.82 %
勝ち数: 211 回
負け数: 167 回

平均損益(円): 16,315 円  平均損益(率): 12.18 %
平均利益(円): 80,614 円  平均利益(率): 54.62 %
平均損失(円): -64,926 円  平均損失(率): -41.44 %

PF(総利益÷総損失): 1.569
平均保持日数(イグジット済み銘柄のみ): 174.42 日

 トレード回数そのものは多くないですが、勝率55.8%、1トレードあたりの平均損益率12%と決して悪くない検証結果となっています。日経平均株価が高値を更新した際に、出遅れている東証2部上場銘柄に投資するというこの戦略は、過去のデータでシミュレーションする限りある程度有効だといえるでしょう。今回は東証2部上場銘柄を対象に検証を行いましたが、個別銘柄などで同様の検証を行ってみても面白いかもしれません。

もちろん株価が上がるか下がるかは誰にも分かりませんので、絶対このような結果になるとは言い切れません。しかし、天気予報のように過去のデータを分析することによっておおよその結果と対処方法を予想することは可能です。皆さんも今回の検証のように、先行指数や遅行銘柄の関連性などを利用した投資手法を検証し、実際のトレードの参考にしてみてはいかがでしょうか。

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(このテーマでの検証については、【システムトレードの達人】を使って検証しています。記事の内容に関しては万全を期しておりますが、その内容の正確性および安全性、利用者にとっての有用性を保証するものではありません。当社及び関係者は一切の責任を負わないものとします。投資判断はご自身の責任でお願いします。)

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