資産形成に有利な投資商品が見つけにくい時代に、
どこに注目すればいい?

国内外の経済が長期的に低迷して所得が伸び悩む一方で、消費税を始めとする増税の兆しが出始め、公的年金への信頼が揺らぎ、将来不安が増しています。そんな時代でも、いえ、こんな時代だからこそ、私たちは生活防衛のために、また少しでも暮らしを豊かにするために、資産を守り育てていかなければなりません。

しかし、安全第一の預貯金は、10年以上もほぼゼロ金利を続けているだけに、資産形成に活かすのは難しいでしょう。比較的リスクが低く安全といわれる公社債や、国債の利回りも低水準です。少しでも有利な金融商品に投資をしたいと目を向けた株価は長期間低迷しており、投資信託の運用実績も奮いません。

こうした逆境のなかで、足腰の強い投資商品として注目を集めているのが不動産投資です。なぜ注目されているのか、主に株と対比しながら解説していきましょう。


不動産はインカムゲイン中心、株はキャピタルゲイン中心
先行き不透明な時代はインカムゲインが強い?

資産を増やすには、収益を生み出す商品に投資する必要があります。投資商品が生み出す収益には、インカムゲイン(運用益)とキャピタルゲイン(値上がり益)があり、どちらに比重を置くのがよいのでしょうか。

キャピタルゲインは、投資額の何倍といった大きな収益を一度に得られる可能性がある半面、予想が外れて損失を被る恐れもあります。場合によっては、一攫千金を狙う投機的な色彩を帯びるといえるかもしれません。
インカムゲインは、投資額に対する収益の割合=利回りで表すように、収益の幅は相対的に小さいものの、一定の期間に渡って安定した利益を得られるという性格があります。

不動産投資のメリット図版

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現代のように先行きが不透明な時代には、地道にインカムゲインを積み上げていくことが着実な資産形成の道になるという考え方が強まっている気がします。そのため、賃料収入というインカムゲインを中心に狙う不動産投資が注目を集めているのではないでしょうか。
不動産も、昭和末期のバブル時代には、キャピタルゲインを狙う傾向もありましたが、現在はインカムゲインを中心にする考え方が主流になってきました。

これに対して、株式投資は主にキャピタルゲインを目的にする傾向が強いといえます。一日中パソコンに張り付いて短時間に売買を繰り返すデイトレーダーが有名になりましたが、常に相場とにらめっこをしていなければならず、気が休まりません。機関投資家は、コンピュータを使って1分間に最大1000回も売買できる超高速取引を取り入れていますから、なかなか個人では太刀打ちできない状況にもなっていますね。

不動産と株は、上記のように基本的な性格が違うことを、まず押さえておきましょう。


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