モンスターハンター3G発売! 拡張スライドパッドはどんな感じ?

モンハン3Gと3DSの図

任天堂の携帯機にモンスターハンターシリーズが発売されたのはこれが初めてとなります。

スーパーマリオ3Dランド、マリオカート7に続き、年末商戦におけるニンテンドー3DS(以下3DS)のキラータイトル3発目、モンスターハンター3G(以下モンハン3G)が2011年12月10日に発売されました。早朝からいくつものお店で行列ができ、初日完売という売り場も少なくなかったようです。

任天堂の携帯機にモンスターハンターシリーズが初登場ということで、同時にニンテンドー3DS専用拡張スライドパッド(以下拡張スライドパッド)という周辺機器も発売されました。3DSにガチャンとくっつけて使える右手側のスライドパッドです。ここで気になるのは、その使い心地、モンハン3Gが無理なく遊べるかということですよね。結論から言ってしまうと、拡張スライドパッドは3DSの操作性を格段に向上させ、モンハン3Gを快適に遊ぶことができ、とてもオススメの周辺機器です。ただし、欠点が全く無いわけでもありません。

モンハン3Gを購入するのに拡張スライドパッドも買おうか迷っている人や、あるいは、3DSでの操作性を心配して、モンハン3Gの購入自体を迷っているという方に、参考にしていただくべく、拡張スライドパッドの使い心地や、それによってモンハン3Gの操作がどのようになるか、ご紹介していきたいと思います。

水中ではかかせない右スライドパッド

ボスモンスターと戦うハンターの図

大型モンスターと戦う時は、ターゲットカメラがうまく機能して、実はスライドパッドが無くてもあんまり問題がなかったりします。

実は、基本的に拡張スライドパッドが無くても、モンハン3Gの操作にはほとんど支障がありません。それというのも、今回ターゲットカメラという新しい仕組みが投入されたからです。ターゲットカメラはタッチパネル上でオンオフを切り替えることができ、オンにしているとLボタンを押した時に、通常プレイヤーキャラクターの後方に回るはずのカメラが、大型モンスターの方へ向いてくれるというものです。なんで今までなかったんだろうというぐらい便利な代物で、緊急時におけるカメラ操作のほとんどがこれで済んでしまいます。

ただ、2つ問題があります。1つは雑魚モンスターを倒す時。ターゲットカメラは大型モンスターにしか使えないので、雑魚モンスターを倒す時は使えません。もう1つは、水中の自由な移動。水中はWiiで発売されたモンスターハンター3から登場しましたが、PSPのモンスターハンターポータブル 3rdには採用されなかったため、今回携帯ゲーム機では初登場となりました。水中では前後左右に加えて上下へのキャラクター移動がありますので、カメラ操作がより煩雑になります。

ここで、右スライドパッド出番となります。自由自在に上下左右に視点を動かしながら快適に水中を探索するには、右スライドパッドは本当にオススメです。

水中で便利な右スライドパッド、しかし拡張スライドパッドの便利なところは実はそれだけではありません。

ボタンが増えて楽になる

拡張スライドパッドの図

拡張することで増えるのは、右スライドパッドだけではないのです。

拡張スライドパッドという名前からして、スライドパッドが拡張されるということはすぐに分かりますが、拡張されるのはそれだけではありません。実はLボタンとRボタンが拡張され、ZLボタンとZRボタンが追加されます。つまり、人差し指で押せるボタンが2つ増えるんです、これがすごく便利なんですね。

モンハン3GにおけるZLボタンとZRボタンへの操作割り当てはいくつかからユーザーが選択できます。まず単純に、LボタンとRボタンの役割をそのまま当てるというもの。もう1つは十字ボタンの左右を割り当てる、そして最後は十字ボタンの上下をZLボタンとZRボタンに割り当てる、この3つから選ぶことができます。

ガイドがプレイしてみて1番便利だと感じたのは、左右への割り当てです。水中の話を除けば、むしろ右スライドパッドよりもZLボタンとZRボタンで左へ右へ視点を動かせる方が嬉しかったぐらいです。何しろ移動や攻撃とあらゆるアクションに対応しなくてはいけない両親指が視点移動から解放されるわけですから、これは助かります。

いくつかの欠点

DSiLLの図

どどーんとおっきいDSiLLさんよりも、さらに大きくなります。

さて、こんなに便利な拡張スライドパッドなんですが、細かい欠点がいくつか、というかわりとたくさんあります。ざーっと挙げていきましょう。

まず、3DSが大きく、そして重くなります。ニンテンドーDSiLL(以下DSiLL)よりも横幅が少し長くて、厚さは約2倍という感じ。すごく大きいです。ただし、厚くなったかわりに大変も持ちやすい形状のグリップになっています。重さはガイドが量ってみたところ、同梱の電池こみで約144g重くなります。3DS本体が235gなので、あわせて約379gとなって1.5倍強。DSiLLが314gというと、ズシッとくるのがお分かりいただけるかと思います。

重さについて、電池こみと言いましたが、拡張スライドパッドの動作には単4電池が必要です。その出し入れにはネジの開け閉めが必要で、ちょっと面倒です。さらに、拡張スライドパッドを装着しているとゲームソフトやタッチペンの出し入れができません。拡張スライドパッドはガチャッとはめこむだけの方式で簡単に3DS本体への着脱が可能ですが、それでもわざわざ外さないとタッチペンが取り出せないのはわずわらしいところでしょう。モンハン3Gをプレイ中、これらの出し入れをすることはほとんど無いと思いますが、ゲーム開始すぐの場面で名前の入力をタッチパネルで行なうので、最初のプレイ時にはタッチペンを取り出してから拡張スライドパッドを装着することをオススメします。

そしてもう1つ、Lボタンがやや押しにくくなります。拡張スライドパッドを装着すると、Rボタンは拡張スライドパッドのRボタンを押すんですが、Lボタンはその部分が空いていて、直接3DSのLボタンを押す形になります。もともと3DS本体よりでっぱっているボタン部分が、拡張スライドパッドよりもわずかに下に位置することになるので、ボタンの押しやすさは若干低下します。プレイに支障が出るほどではありませんが、気になる人はいるんじゃないでしょうか。似たような理由で、ボリュームも操作がしにくくなります。こちらは緊急を要する場面がほとんどないので、問題はないかと思います。

すごく快適に操作できるけれど、後から装着する周辺機器としての不便さは否めない拡張スライドパッド。こうなると右スライドパッドやZLボタン、ZRボタンを搭載した新型3DSが欲しくなります。


分かりやすさと、複雑さ

モンハン3Gの図

モンハン3Gのようなゲームを好むユーザーの要望に答えつつ、でも、複雑になりすぎることは回避しなければいけません。(イラスト 橋本モチチ)

欠点はあるものの、拡張スライドパッドの操作そのものは非常に快適で、とても便利なものです。なので使っていると、最初から右スライドパッドやZLボタン、ZRボタンを搭載して、今回の記事で挙げたような欠点を解消した3DSがあれば……とすぐに考えます。少なくともガイドはそう思いました。

一方、ボタンが増えるということは、ゲームをあまりしない人からすれば操作が難しくなる要因にもなります。ボタンがたくさんあれば、それに伴ってたくさんボタンを使うゲームは増えるでしょうし、実際に使うボタンが少なかったとしても、たくさんあるどのボタンなのかを理解しなければいけません。もっと言えば、ボタンがたくさんあるだけで難しそうな印象を受けることもあるでしょう。

前世代にあたるニンテンドーDSの成功は、既存のゲームユーザーだけでなく、これまでゲームをしなかった人や、昔ゲームをしていたけどついていけなくなってやめてしまった人、あるいは女性のユーザーなどを大きく取り込み成長しました。そう考えると単純にボタンを増やした本体を発売するという判断は、とても難しいかもしれません。

今回、拡張スライドパッドと共にモンハン3Gを年末商戦の目玉の1つとして発売したということは、こういった複雑な操作についてくるゲームユーザーも積極的に取り込んでいくという姿勢の現れです。同時にそれは、任天堂だけでは取り込み切れない、サードパーティーの持つユーザーも掴みたいということでもあります。

スーパーマリオ3DSランド、マリオカート7、モンハン3Gと幅広い層に訴求する強力なタイトルを投入し、グングンと本体普及率を伸ばしている3DS。今後はどうぶつの森やトモダチコレクションの続編といったライトユーザー向けの切り札も控えています。

ゲームの分かりやすさと複雑さの両方にどういう形で対応し、幅広いユーザーの要望を叶えていけるか。それは、この勢いを持続し、さらに躍進するカギとなるかもしれません。

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