65歳以上世帯の6割が「子供なし」「子供と同居せず」

子供に頼れない分、老後の準備は入念にする必要がある

子供に頼れない分、老後の準備は入念にする必要がある

「子供はいない」と言うと、「寂しいでしょう……」「老後が大変ね」がこだまのようにかえってきます。「もう耳にタコができるほど言われました。慣れましたけど……」。子供のいない夫婦のため息交じりの実感です。

平成25年「国民生活基礎調査の概況」(厚生労働省)によると、65歳以上の人の家族形態は、「夫婦のみの世帯」が約39%、次いで「配偶者のいない子と同居」約26%、「単独世帯」約18%、「子夫婦と同居」が約14%と続きます。

「夫婦のみの世帯」と「単独世帯」の合計は57%で、「子夫婦と同居」の約4倍にも上ります。これは、高齢者の意識の変化(=子どもの世話にはならない・なれない)や、高齢者が単身あるいは夫婦単位でも自活できる社会システムが整備されつつあることが背景にあると思われます。
undefined平成25年「国民生活基礎調査の概況」から「家族形態別にみた65歳以上の者の構成割合の年次推移」のグラフ

1人あるいは夫婦だけで生活している高齢者が6割を占める(クリックで拡大)


子どもがいない夫婦は老後が大変?

とはいっても、「親に仕送りしている」「親の入居施設の費用を一部負担している」「介護保険の申請や外出の送り迎えなどのサポートをしている」など、同居していなくても何らかの形で親の支援をしている子供は少なくありません。子供が老後のある種の支えになることは事実でしょう。

子供のサポートが期待できないのであれば、それに代わるものを準備すればいいわけです。少し多めの老後資金、サポートが必要になったときにお願いできる人とその資金、残されるパートナーが相続トラブルで苦労しないための遺言書、などは最低限必要です。

次のページでは、「少し多めの老後資金」から考えていきましょう。