七代目モデルは、ゼクシオ セブン!

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12年連続No.1ブランドの最新モデル「XXIO 7」

2000年に発売されて以来、12年連続で国内の売り上げNo.1というモンスターブランド「XXIO(ゼクシオ)」。2年おきにモデルチェンジされる「ゼクシオ」の七代目モデルがいよいよ発表になりました。その名も「ゼクシオ7(セブン)」2011年12月から随時販売されます。

一言で12年といっても大変な年月です。
日本のゴルファーの道具へのこだわりは世界でも屈指だと言われています。国内外のゴルフメーカーが自信のあるクラブを毎年矢継ぎ早に発表する中、クラブに一過言もつ日本ゴルファーから長きにわたって支持されていることに驚嘆します。

ウッドの累計販売本数は、2006年に100万本を突破。今や200万本を伺おうかという勢いです。
これはモデルチェンジごとに、支持され続けていること、つまりハズレの無いクラブだということが言えそうです。

さらに、中嶋常幸選手をはじめとした男子プロが使用できるモデルであることも特筆されます。プロゴルファーのクラブへの要求水準は高く、一般的アマチュアゴルファーから支持されながら、それらを満たすことは至難の業です。
女子プロゴルファーになると、使用プロは大変多く、中でも古閑美保プロや横峯さくらプロが長く使用し、賞金女王獲得に大きく貢献しています。

今回は、2012年の最注目モデルといえる「ゼクシオ」七代目モデル、「ゼクシオ7」について紹介します。

XXIO

2000年に発売された初代「XXIO」

「ゼクシオ7」の大きな特徴といえば、従来に比べヘッド重量を増やしたことです。
「ゼクシオ」といえば、初期のモデルはフェースの反発を高め、それ以降は反発エリアを広げることで飛距離を伸ばすような設計でした。今回は、重たいヘッドでボールスピードもアップするというコンセプト。重いものがぶつかると、その分運動エネルギーが大きくなるので、ヘッドが重くなると飛距離が伸びる可能性が大きくなるというわけです。

国内メーカーのアベレージゴルファー向けのモデルは、4.5年前からヘッド重量が軽くなる傾向がりました。
理由として考えられるのは、シャフト長の長尺化、そしてクラブ重量の軽量化です。
特に、年配層のゴルファーに多い要望なのですが、年を取って飛距離が落ちてきたのでもう少し軽く振ることのできるクラブが欲しいというニーズに応えたものではないかと思います。

この軽量化は、微妙な問題をはらんでいて、軽量になったクラブを使っていると、最初は良いのですが、だんだんと身体が楽をしたがるようになり、かえって飛距離が落ちてしまったりする場合もあります。

「ゼクシオ7」ドライバーのヘッド重量は、194g前後といいます。他のメーカーと比べると、特に際立って重いというわけではないのですが、従来モデルよりは5g程度重くなっています。

これは、ブランド全体のコンセプトで、アイアンやフェアウェイウッド、ユーティリティーも少しですがヘッド重量アップに取り組んでいるようです。




専用シャフトにも、強いこだわりが…

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「XXIO」の特徴は、すべてのカテゴリーで評価が高い事。「XXIO 7」アイアンも人気モデル入り必至

さて、ただヘッド重量を増やしただけだと、総重量が増え、バランスポイントも重くなり、振り心地も変わってきます。
「ゼクシオ7」では、ヘッド重量の分だけシャフトを軽量化(2g)し、さらにシャフトの重心位置を手元側に寄せることで、操作感を高めて、ヘッドスピードアップするといいます。

以前の記事、「絶賛シャフトスタビライザーの真価を探る」 http://allabout.co.jp/gm/gc/213247/ では、グリップエンドにウェイトを装着するアイテム、シャフトスタビライザーを紹介しました。手元寄りの重量感を高め、操作性を向上させるというコンセプトは、このシャフトスタビライザーが思い出されます。
ちなみに逆に、クラブ全体の重心位置が手元に遠いほど、操作は難しくなります。長尺や大型ヘッドドライバーの難しさもその辺に由来します。

ゴルフクラブの性能は本当に微妙で、ちょっとした重量の変化でも違いが出てきます。「ゼクシオ7」のシャフトは、従来よりも重心位置を40mmも手元寄りに設定。軽量化しつつ、手元寄りに重心を移すという高度な設計で、開発の苦労も大きかったということですが、これによって従来モデルにはない振り心地を実現したといいます。

ドライバーのシャフト長は、五代目から六代目にかけて、0.25インチ伸びました。その時も見た目や操作感にかなりの配慮があったと記憶していますが、今回は45.5インチに設定。結果的に短くなりました。

フェースの反発規制以降、飛距離アップに行き詰ったのでは、とはよく指摘されることです。ヘッドでの大きな性能向上が望めなくなることで、市場のクラブはルールギリギリまで長尺化するのではないかと思われましたが、ここで逆行する形となりました。
「ゼクシオ」は、市場のトレンドを作っているようなところがあります。ここ2.3年は、急激にシャフト長が伸びることは無いと思われます。

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左用もラインナップ。※写真はフェアウェイウッド

5代目から採用されていたMP700Mシャフトなどの、10g程度重いミドルウェイトタイプのシャフトのラインナップは廃止になっています。純正シャフトは40g台後半と軽量化。ヘッドスピードの速いゴルファーは60g以上のカスタムシャフトを選択する形です。



打球音へのこだわりも見逃せません。
もともと、良い打音とは「ボスッ」といった低く渋い音の事を指すことが多かったのですが、「ゼクシオ」の登場は、チタンドライバーを打球する「コキーン」という甲高い音が主流になるきっかけにもなったと思います。そうした澄んだ金属音が良いと好まれるようになったのも「ゼクシオ」の隠れた功績ではないかと思います。
「ゼクシオ7」では、これまでの甲高い音がさらに高音で残響感のある打球音になっています。オフセンターヒットでも良い音が出るように工夫されているとか。




XXIOブランドの強みとは?

「ゼクシオ」の強みは、圧倒的な販売実績ではないかと感じます。売れているがゆえに、研究開発に時間と人材をかけられるわけで、No.1ブランドの強味と感じます。

モデルチェンジは、2年周期。開発スタッフもウッド・アイアンはもとより、シャフト、ヘッドなど大勢の方が専門性高く携わられています。
現代の工業製品の多くは、ひとりの天才が作るというよりも、むしろ多くの専門スタッフによって共同開発されていくのが主流となっています。大手メーカーではその傾向は強いでしょう。

ガイドなりに、「ゼクシオ」の成功を分析すると、それは50代、60代の年配層のゴルファーの大きな支持を得ることができたこと。その世代は、まさに日本のゴルフ市場を支える最大のターゲット層だからです。
飛距離アップ、ボールのつかまりやすさ、打球の上がりやすさ、重量やシャフトの硬さに至るまで、その性能は、まさにこの世代の平均的なゴルファーを対象にして作られているのではと感じます。
グローバルに展開する海外の大手メーカーが、ここまで日本のゴルファーをターゲットに特化することは難しいでしょう。そう考えると国内における「ゼクシオ」の覇権は今後も当分続くものと予測します。

しかし、「ゼクシオ」誕生から12年。対象となっているゴルファーも徐々に年齢を重ねて、さらに軽量であったり、場合によっては長尺シャフトで飛距離アップできるモデルの方がマッチしてくる可能性もあります。そして、さらに年月が経つとプレー回数やクラブの買い替え頻度も減少していくのではないかと思います。この問題は、八代目の「ゼクシオ」が出る頃にはさらに顕在化していくと考えられます。かつての対象ゴルファーの多くが、七十代前後になっていると予測されるからです。
「ゼクシオ」に限らず、日本のアベレージゴルファー向けクラブの開発は、近未来にはユーザーの高齢化という課題に直面するだろうと思います。

「ゼクシオ7」は、中国・韓国・東南アジア圏での日本と同時発売になる予定です。
アジア圏での販売構成を、全体の30%超えを目標に、アジア商圏での販売展開を強化していくのだとか。国内市場へのメーカーの危機感は既に強いもののようです。日本で人気のゴルフクラブが他国で受け入れられるか、期待したいところです。

「ゼクシオ7」は、男性物のドライバー、アイアン、フェアウェイウッドが2011年12月9日発売。他のスペックなども随時追加予定。これから、使ってみたゴルファーの感想などが気になるところです。


<参考リンク>
ついに5代目登場!ザ・ゼクシオドライバー
絶賛シャフトスタビライザーの真価を探る
試打で実感、シャフトスタビライザーの進化





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