経済学

まずは経済学でビジネス環境をとらえる

経済学の初歩を大学時代に一般教養として勉強したか、学部で専攻されていたのではないでしょうか?ビジネススクールでどういった経済学の授業を受けることになるのかみていきましょう。

経済学は必須科目

ガイドが学んだINSEADでは、経済学が最初の学期の必須科目として入っています。理由は、「企業がビジネスを行う環境を理解」すること。環境が理解できなければ、その環境下で行動する企業行動が十分に分からないのです。

マクロ経済学とミクロ経済学

経済学は、大きくマクロ経済学やミクロ経済学に分かれます。世界を上から俯瞰して世界の状況を説明しようとするのがマクロ経済学。世界のある点に降り立って企業の立場から世界を理解しようとするのがミクロ経済学です。各々をもう少し詳しくみていきましょう。

ビジネス環境を規定するマクロ経済学

マクロ経済学で重要な視点は、どの企業も世界経済環境の中で(制約下で)、収益を上げていく必要があるということ。

例えば、あなたがITベンチャーを起業したとします。世界経済環境がよければ、起業資金を集めるのも簡単でしょうし、あなたの顧客もお金を出しやすい環境にあるはずです。一方で、経済環境が思わしくなければ、多くの人のお財布は固くなり、ビジネスでお金を集めることが難しくなります。

こうした経済環境を理解するための枠組みをマクロ経済学は提供するのです。いろいろと重要なテーマがありますが、ここではインフレーションと為替レートを取り上げて説明します。

インフレーションのタイプにより戦略は変わる

マクロ経済学の授業では、モノの価格が継続的に上昇する場合、需要が高まることからくるインフレーションと、供給ショックからくるインフレーションがあることを学びます。需要からくるインフレーションであれば、人々の名目値(目で見た価格が上昇するということ)での所得や消費は増加します。この環境では、あなたのビジネスサービスやモノの価格も、消費の上昇にあわせて上げていく余地があるということになります。材料価格の上昇のテンポよりも速く価格を上昇でき、売上量がほとんど変化しなければ、収益を増加させる余地がでるのです。

一方で、例えば石油ショックなどからインフレーションが起こる場合、需要は変化していないのでビジネスサービスの価格を変更することは難しくなります。あなたがモノづくりをしていれば、石油を利用した材料コストが上昇し、価格に転嫁できないまま収益の圧迫要因となる場合もあります。

2つのインフレーションの違いを理解し、自社への影響を考えることは企業経営者として大切。将来的な環境が企業にもたらす影響を他社に先んじて予測できれば、手持ち資金を高めるために借り入れを増やしておくなど事前対応ができるのです。