ゲームがアニメ化されたりアニメがゲームになったり、昔からゲームとアニメは高い親和性がある。最近ではゲーム機が高性能になり、アニメとの関係にもちょっとした違いができてきたようだ。

torneの大きな利点

torne

PS3で録画する周辺機器、torne

PS3で地上デジタル放送を録画できる周辺機器、torne。
地上アナログ放送終了により、ますます活躍が期待されるアイテムである。
筆者はtorneにより、HDDレコーダーを使用する機会が極端に減った。torneの快適さに比べると、旧世代のHDDレコーダーを使うのには苦痛しか感じなくなってしまったほどだ。

torneにも欠点はあり、BS/CS放送が受信できなかったりBlu-rayDiscに保存できなかったりもするが、それも先日、Sony製のBlu-rayDiscレコーダーと連携を取ることを可能にする有償アップデートが用意されたことで、ある程度は改善されたと言えるだろう。

筆者は日常的なTV視聴をほぼtorneに頼っている。
圧倒的な操作性の良さが大きな理由だが、その他に「他のユーザーの注目している番組がわかる」という点も見逃せない。

番組検索の際にユーザーの注目している番組が上位に来るように設定できるため、今話題の番組を見逃さないという大きな利点があるのだ。
ただしtorneの場合、「世間一般で話題の番組」なのかどうかには少々疑問が残る。

PS3ユーザーは一般的?

torneの番組検索の際、ソート順を同地域のユーザーが録画指定している数の順である「トル順」に設定すると、ユーザーの多くが録画する番組…注目度の高い番組が上位に表示される。

torneの場合、この順番に少々特徴があり、上位が軒並みアニメになるのである。
視聴率と録画予約率では同列には語れないにしても、横暴に言ってしまえば「PS3ユーザーはアニメの関心が高い」と言えそうなほど、アニメが多い。しかもその多くが深夜放送のものに偏っている。

実は、筆者はtorneを利用してからアニメを観る割合が非常に高まった。
従来であれば存在も知らなかったようなアニメも、「そんなに話題なら観てみようかな」というきっかけになる。しかも放送した後に話題になるケースだけでなく、放送前の録画予約の段階での注目度がわかるというのが非常に面白い。

そしてある日、番組検索で「すべてのジャンル」内1位にアニメがあることに気がついた。

それが現在放送中のアニメ、「日常」である。



こんな日常です

日常(宇宙人)パッケージ

日常(宇宙人)

私がこのアニメに気がつくことなく10話以上も見そびれたというのは不運としか言いようがない。
しかし放送終了前に気がつけたのは幸運だった。
「日常」は少々変わった登場人物たちの少々変わった日常を描いたほのぼの系のアニメだ。

幼女が博士で背中にネジのついたロボットとしゃべる猫と暮らしていたり、学校にヤギがいたり違和感なくモヒカンの生徒がいたり囲碁サッカー部がメジャーな競技だったりする日常。

深夜放送だから録画で視聴するのだろうが、深夜のギャグアニメが録画予約1位というのも不思議な現象ではある。しかし観てみるとこれが非常に面白く、この時ばかりはtorneに感謝した。

そしてこの「日常」、なんとPSPでゲーム化された。
や、これはゲームに合うのか。それはどうなんだ。
とは思ったが、まぁゲーム機の録画予約で1位のアニメなのである。
注目度だけで言えばマッチング度は高いに違いない。

ゲームからのアニメ化で話題の「シュタインズ・ゲート」

シュタインズ・ゲートパッケージ

シュタインズ・ゲートPSP版

Xbox360で発売された想定科学アドベンチャーゲーム「シュタインズ・ゲート」。
PSP版も発売された同作が、アニメ化されて話題になっている。

こちらは以前から興味があったので首尾よく録画に成功した。

扱われている題材はタイムトラベルだが、実在の(と言っていいのかは差支えがあるが)タイムトラベラーであるジョン・タイターを扱ったり、ある程度のリアリティが散りばめられており、科学モノ・タイムトラベルモノの好きなユーザーには受け入れやすいだろう。

作中には膨大なネットスラングが登場し、ユーザーによっては読解が難しいかも知れない。
逆にネットスラングに理解のあるユーザーなら違和感なく接することができるだろう。

原作でもそうだが、前半部分までは登場人物の日常風景の描写に時間が割かれていて、少々退屈に思うこともあるかも知れない。しかし中盤から物語が大きく動いていく様は非常に盛り上がる。
アニメはまさに盛り上がっている最中なので、これから「シュタインズ・ゲート」に接するユーザーはゲームから始めるかアニメから始めるか悩ましいものがある。

さて、ゲームとアニメという題材でもう一つ紹介したい作品がある。
ゲームというのはある種のバーチャル体験と言えるが、そのバーチャル世界に出張してしまうアニメがあるのだ。



みんな!抱きしめて!PlayStationHomeの果てまで!

マクロス・フロンティア

マクロス・フロンティア超時空スーパーライブ

その作品は「マクロスフロンティア」。
「マクロスシリーズ」の最新TVシリーズにして、劇場版2作品が公開されるほどの超人気作品だ。
特にその人気の秘密はダブルヒロイン。
「マクロスシリーズ」の伝統的存在として毎回歌姫が登場するが、今回はそれが2人も登場し、しかも作中で歌いまくる。おかげでライブDVDやボーカルアルバムも売れまくっている。

「劇場版マクロスフロンティア ~サヨナラノツバサ~」のBlu-rayDisc版が10月に発売されるが、こちらは前作「劇場版マクロスフロンティア ~イツワリノウタヒメ~」と同様、PS3版のゲームを付属したハイブリッドパッケージになっている。
ロボットに変形する戦闘機が活躍するアニメだけあって、シューティングゲームとの相性も抜群に良い。
前作のゲーム部分もよくできていたので、今回も期待したいものだ。

さて、TV放映から時間が経っても未だ強い人気を誇る同作品だが、今回なんとPlayStationHomeでライブを開催するという。

ライブの名称は「マクロスF 超時空スーパーライブ ~PS Homeから愛を込めて~」。
本気である。
特設会場で1時間強のライブである。
本気である。

初回公演は終了したが、追加公演も決まっているため、興味のある人は今からでも遅くはない。PlayStationHomeを確認して欲しい。
その際、公演中の会話(=チャット)は少々邪魔になるということだけ伝えておこう。

これからのアニメ、これからのゲーム

ゲーム機がハイビジョンになり、もともとのアニメの嗜好性の高さと融和するメディアに進化したと言えるかも知れない。
より美しい画像で見たい、メディアを手元に残しておきたい、という要望を叶えるには、PS3、Blu-rayという存在は必要不可欠なのである。

PS3はゲーム機としてもBlu-rayプレイヤーとしてもアニメと融和性が高く、PlayStationNetworkではアニメ作品が多数配信されている。

今回「マクロスフロンティア」がバーチャル世界でのライブを実現したように、今後、アニメとゲームはより高い次元で融和していくことだろう。
その際にはゲームがアニメに頼ったり、アニメがゲームに頼ったりという「片想い」ではなく、両者がお互いの土俵で本気でお互いのことを考える「両想い」になることが、ひとつの成功の秘訣になるように思う。
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