世界に誇れる万年筆を追求

創業当時の株式会社並木製作所

創業当時の株式会社並木製作所

1918年に日本橋で創業した並木製作所は、会社の伸展にともなって1938年にパイロット萬年筆と改称。その背景には、並木良輔と和田正雄というふたりの創業者で果たした夢があった。1925年4月、国産金ペンの蒔絵万年筆とともに横浜港から出港したことで、「世界に誇れる万年筆を作りたい」という並木良輔の想いがひとつの形となったのだ。

ちなみに“パイロット”という名前は、大船の先頭に立って進む“水先案内人”を指し、社章の浮輪には“どんな荒波にも浮沈であれ”という“難関突破”の精神や“固い絆”が表現されている。

万年筆の劣化を防ぎ、日本独特の蒔絵万年筆の製造を可能にした“ラッカナイト製法”を1925年に考案し、世界初のキャップなし万年筆「キャップレス」を1963年に発売、ステンレスチップを使用した0.5mm極細字用ボールペンを世界に先駆けて1965年に製品化するなど、パイロットは画期的な筆記具を相次いで発表してきた。


次のページでは、ブランドのさらなる歴史と代表的モデルを紹介する。

1世紀近くの英知を注ぎ込んだ本格派モデル

「カスタム845」5万2500円

「カスタム845」5万2500円

王道的な万年筆においても、繊細な書き味と斬新なデザインで人気を博した1955年発売の「パイロットスーパー万年筆」、1968年に発売されたショートタイプの「エリートS」、日本の文字のために開発した1971発売の「カスタム」シリーズなど、日本の万年筆の進化を牽引。“書く”という人間ならではの知的営みを支えることで、世界に名立たるブランドへと成長を遂げた。

ここでは、現在のパイロットを象徴する1本として、万年筆作り90年以上の歴史を継承する本格派コレクション「カスタム」の上位モデルに当たる「カスタム845」をピックアップ。エボナイトを削り出し、漆で仕上げた艶やかなボディは上質感で満ちている。手にしっとりと馴染む感触も独特で、書き手の想いを忠実に表現する大型ペン先も採用。安定性が高いスムーズな書き味は、銘品でしか体感できない。


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パイロット

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