洗濯/素材別の洗い方

服の素材ごとの長所と短所!縮みやすいのはどんな素材?

服の素材には縮みやすいなどの短所や、肌触りが良いなどの長所があります。これを把握し、素材ごとに洗濯方法を工夫して衣類を長持ちさせましょう。衣類によく使われている綿や毛、絹など素材の特徴(長所と短所)、また衣類のタグについているドライマークなどの絵表示についてもご紹介します。

毎田 祥子

執筆者:毎田 祥子

家事ガイド

服の素材は購入したらすぐチェック!洗濯やお手入れ、収納の参考に

服の素材は、ふだんの扱いはもちろん、洗濯をするうえでも重要なポイントになります

服の素材は、ふだんの扱いはもちろん、洗濯をするうえでも重要なポイントになります

洋服も和服も衣類は長所も弱点もあって、扱い方を知っていればお気に入りも長くきれいに着ることができます。特に弱点は覚えておくとお手入れや収納のときに参考になりますよ。

服を買ったらまず、素材の種類や取扱い方の注意事項を表示したタグ(多くは裏に縫い付けられています)をチェックしましょう。できれば買う前に扱いやすさをチェックしておくとよいですね。  
   

天然繊維素材の特徴

■綿(肌着、タオル、ワイシャツなど)
長所:肌ざわりがよい・吸湿&吸水性が大きい・水や熱に強く丈夫・漂白しやすい
短所:のびが小さい・しわになりやすい・縮みやすい

■麻(夏用衣類、ハンカチなど)
長所:冷んやり感がある・吸湿&吸水性が大きい・水や熱に強く丈夫・漂白しやすい
短所:のびが小さい・しわになりやすい・濃い色は白っぽくなる

■毛(セーター、スーツ、制服、毛布)
長所:保温性が大きい・水をはじく・シワになりにくい
短所:水で洗うと縮みやすい・紫外線で色あせや黄ばみ・虫がつきやすい・アルカリ性&塩素系洗剤に弱い

■絹(和服、ネクタイ、スカーフ、ブラウス)
長所:しなやかで光沢がある
短所:紫外線で色あせや黄ばみ・虫やカビに侵されやすい・アルカリ性&塩素系洗剤に弱い
 

化学繊維素材の特徴

■レーヨン(婦人下着、裏地、ブラウス、カーテンなど)
長所:吸湿性がある・肌ざわりがよい・価格が安い・漂白や染色しやすい
短所:濡れると弱くなる・縮みやすい・シワになりやすい

■キュプラ(婦人下着、裏地など)
長所:吸湿性がある・軽くて光沢がある・肌ざわりがよい・漂白や染色しやすい
短所:シワになりやすい・縮みやすい

■アセテート(ブラウス、ドレス、ガウン、和装品など)
長所:絹のような光沢と感触がある・熱で変形を固定できる
短所:アセトン、シンナーに溶ける

■ナイロン(スポーツウエア、ストッキング、靴下、傘など)
長所:ひっぱりや摩擦に強い・シワになりにくい・熱可塑性がある
短所:紫外線で黄変する・こしがない・吸湿性小さい・静電気を帯びやすい・熱に弱い・毛玉ができやすい

■ポリエステル(服全般、インテリア製品、傘など)
長所:こしがある・比較的熱に強い・ひっぱりや摩擦に強い・シワになりにくい・熱可塑性がある
短所:静電気を帯びやすい・熱に弱い・毛玉ができやすい

■アクリル(セーター、カーペット、毛布など)
長所:毛に似た風合い・紫外線に強い・ひっぱりや摩擦に強い・シワになりにくい・熱可塑性がある
短所:静電気を帯びやすい・熱に弱い・毛玉ができやすい

■ポリウレタン(水着、靴下、タイツ、婦人肌着など)
長所:ゴムのように伸縮する・ひっぱりや摩擦に強い・シワになりにくい・熱可塑性がある
短所:塩素系漂白剤に弱い・静電気を帯びやすい・熱に弱い・毛玉ができやすい

■ビニロン(学生服、作業服、テント地など)
長所:丈夫で摩擦に強い
短所:染めにくい

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