老化で減少するIGF-Iを再び増やす方法がある

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年をとるにつれてIGF-Iは失われていく……

「髪の毛を生やす効果大の体内物質IGF-Iとは?」で予告したとおり、この記事では、カプサイシンとイソフラボンを同時に摂取することが「IGF-I」を増やすということについて、具体的に説明していきたいと思います。

IGF-Iは、すべての人の体内に存在している物質。筋肉、骨、皮膚、神経、内臓のほか、唾液などにも含まれているアミノ酸の結合体です。

ただし、この物質は年をとるにつれて減少していきます。それに伴って抜け毛・薄毛に悩む人が増えていくのです。

 

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カプサイシンとイソフラボンを食べると、毛根のIGF-Iが増えて育毛効果が期待できる(クリックすると拡大します)

では、不足したIGF-Iを再び増やすことはできないのか? 私は研究を重ねた結果、胃や皮膚の知覚神経を刺激すれば、安全に、しかも効率的にIGF-Iを増やせることを突き止めました。そして、その最良の方法が、トウガラシの辛味成分であるカプサイシンと、大豆のえぐみ成分であるイソフラボンを、同時に摂取することだったのです(右イラスト参照)。



 

カプサイシン+イソフラボンが発毛を促すメカニズム

なぜ、カプサイシンとイソフラボンを同時に摂取すると、IGF-Iが増えるのか。やや専門的な話になりますが、知覚神経から放出される「カルシトニン遺伝子関連ペプチド(CGRP)」と呼ばれる成分が、IGF-Iをつくらせるのです。CGRPは、本来、女性ホルモンによってつくられるものなのですが、実はイソフラボンにも同様にCGRPを増やす働きがあるのです。

また、カプサイシンは、知覚神経を刺激してCGRPの放出を促す働きがあることが分かっています。

イソフラボンでCGRPをつくらせ、カプサイシンでそれを放出させると、最も効率よくIGF-Iを増やすことになります。カプサイシンだけでもある程度の育毛効果は期待できますが、上のような理由で、カプサイシンとイソフラボンを同時に摂取するほうが、育毛効果がより高くなることは十分予想できます。これは、下のマウス実験の結果をご覧いただければ、この理論が正しいことがお分かりになると思います。
マウス

マウス実験の結果。左が特に何も与えていないマウス、中央がカプサイシンのみ、右がカプサイシンとイソフラボン両方を投与

次ページでは、薄毛に悩む男性が、5ヶ月間にわたって、カプサイシンとイソフラボンの同時摂取を実行。

結果は、私の予想を超える驚くべきものでした。



同時摂取開始から5ヵ月後には、64.5%の人が薄毛改善

マウス実験の結果を踏まえて、私は、実際に薄毛に悩む男女31人に、5ヶ月間、カプサイシンとイソフラボンを同時に摂取していただき、その育毛効果を調べました。具体的な量は、
  • カプサイシン=乾燥トウガラシ2グラム
  • イソフラボン=豆腐半丁
です。これらを毎日の食事の後、3回に分けて摂取していただくだけのシンプルな実験を行ったのです。

その結果、早くも1ヵ月後には42.4%の人に発毛、抜け毛の減少を確認。さらに5ヶ月後には64.5%、つまり31人中20人に薄毛の改善が認められたのです。

その後、さらに継続して10ヶ月間、毎日カプサイシンとイソフラボンを同時摂取し続けた男性は、下の写真のとおりの育毛効果を得ました。
実験結果1

左が実験開始前、右が実験開始から10ヶ月後

加えて、下の写真の重症の円形脱毛症の人には、9ヵ月後に顕著な発毛効果が確認されたのです。
実験結果2

重症の円形脱毛症のケース。左が実験開始前、右が実験開始から9ヶ月後


イソフラボンを含む豆腐は代表的な健康効果をもった食材ですが、トウガラシのような刺激物は、これまで、髪の毛や頭皮に悪い影響を及ぼすであろうといわれたこともありました。しかし私の実験で、カプサイシンのような刺激物質を適量とることは、むしろ育毛に効果的であることが証明されたわけです。

これなら簡単! カプサイシン+イソフラボンの美味しいレシピ

麻婆豆腐

麻婆豆腐を食べればIGF-Iは増える

カプサイシンとイソフラボンが同時に食べられるメニューといえば、代表的なのは「冷奴のキムチ乗せ」「麻婆豆腐」「チゲ鍋」といったところ。あるいは、もっと簡単に豆腐を具にしている味噌汁に、一味あるいは七味トウガラシ、流行した食べるラー油などを加えてもいいでしょう。

いずれも人気が高く、シンプルなレシピなので、手軽に毎日のメニューに取り入れることができるはず。さあ、今日から早速始めてみてください。

ただし、育毛効果があるからといって、舌がしびれるほど唐辛子を食べ過ぎると、育毛効果は逆に低下する可能性がありますのでご注意を。1日に1度で十分です。IGF-Iは夜間に増えるといわれていますので、晩御飯のメニューに唐辛子と豆腐を使った料理を加えると効果的でしょう。

<関連リンク>
髪の毛を生やす効果大の体内物質「IGF-I」とは?

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