ワード(Word)の使い方/便利な機能・トラブル対策

ワードの自動バックアップ機能で停電から文書を守ろう

ワードには停電などのトラブルに対応するため、編集中の文書を自動的にバックアップする機能が用意されています。この機能を利用すれば、突然の停電などのトラブルが起きても、文書が失われる被害を抑えることができます。

井上 健語

執筆者:井上 健語

ワード(Word)の使い方ガイド

知っていましたか? ワードが10分ごとに文書をバックアップしている事実

もしも、ワードで作業中に突然停電したら……

もしも、ワードで作業中に突然停電したら……

突然の電源トラブルでせっかく作った文書が失われた経験はないでしょうか。ちょっと前なら停電なんて滅多に起きなかったのですが、残念ながらいまでは現実的な話です。その他にも、誤ってコンセントを抜いてしまったりブレーカーが落ちたりといったトラブルは、けっして珍しくはありません。

こうしたトラブルに備えて、ワードは10分ごとに編集中の文書を自動バックアップしています。自動バックアップ機能は、たとえば次のように働きます。



  • 09:20 …… あなたはワードを起動して文書作成を開始しました。
  • 09:30 …… 自動バックアップ実行
  • 09:35 …… 文章を入力し終わったので、あなたはファイル名を付けて文書を保存しました。引き続き文書のレイアウトを行います。
  • 09:40 …… 自動バックアップ実行
  • 09:50 …… 自動バックアップ実行
  • 09:58 …… 突然の停電! パソコンの電源が落ちてしまいました。あなたは「せっかく作った文書が消えてしまった!」とパニックに。
しかし、慌てないでください。パソコンの電源を入れてWindowsを再起動したあと、ワードを起動すると、ワードのウィンドウ左側に次のような画面が表示されるはずです。

Word 2010の場合:「自動保存」と表示されているのが自動バックアップされた文書、「オリジナル」と表示されているのが最後に手動で保存した文書です

Word 2010の場合:「自動保存」と表示されているのが自動バックアップされた文書、「オリジナル」と表示されているのが最後に手動で保存した文書です


Word 2007の場合:「自動保存」と表示されているのが自動バックアップされた文書、「オリジナル」と表示されているのが最後に手動で保存した文書です

Word 2007の場合:「自動保存」と表示されているのが自動バックアップされた文書、「オリジナル」と表示されているのが最後に手動で保存した文書です


Word 2003の場合:「回復済み」と表示されているのが自動バックアップされた文書、「オリジナル」と表示されているのが最後に手動で保存した文書です

Word 2003の場合:「回復済み」と表示されているのが自動バックアップされた文書、「オリジナル」と表示されているのが最後に手動で保存した文書です


画面には2つの文書が表示されています。「自動保存」(Word 2003は「回復済み」)と表示されているのが最後にバックアップされた文書(09:50に自動バックアップされた文書)、「オリジナル」と表示されているのが最後に手動で保存した文書(09:35にあなたが保存した文書)です。2つのうち、日時の新しい方を選択すれば、文書を取り戻すことができるのです(1つだけ表示されたときは、その文書を読み込んでください)。

ただし、バックアップ機能も完全ではありません。この例であれば、09:50~09:58の停電前の8分間の作業は、残念ですが失われてしまいます。これはあきらめるしかありません。しかし、すべての作業が失われるのに比べたら、被害は最小限に抑えられるのです。

自動バックアップの有効/無効、実行する時間間隔を設定する(Word 2010/2007/2003)

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