台湾/台湾基本情報

台湾の治安/旅行前に知っておきたいトラブル回避法

台湾は治安が悪い? 台湾の夜の出歩きは危険? パスポートは持ち歩くべき? 台湾の治安は比較的安全だといわれています。しかし、安全だといわれている日本でもスリや置き引きなどがあるように、台湾にもそういった犯罪があります。修学旅行シーズンのリュックは要注意! ここでは世界平和ランキングや2018年の海外安全情報をふまえた台湾治安情報をお届けします。

保谷 早優怜

執筆者:保谷 早優怜

台湾ガイド

台湾の治安はいい? 悪い?

taipei101

台北101ビルも犯罪が起こりやすい地域です

台湾は比較的安全だといわれています。しかし、安全だといわれている日本でもスリや置き引きなどがあるように、台湾にもそういった軽犯罪がたまにはあります。具体的には、私たちはどんなことに気をつけたらいいのでしょうか?

インデックス  

世界平和ランキングから見る台湾の治安・安全性

オーストラリアに本部を置くシンクタンクの経済平和研究所(IEP)が2018年度「世界平和度指数(Global Peace Index、GPI)」を発表したところによると台湾は、調査対象となった世界163カ国・地域のうち34位、アジア地域では5位でした。これはシンガポール、日本、ブータン、マレーシアに続く順位となります。

しかし安心しきっていいというものでは決してありません。2018年、日本政府が発表した具体的な犯罪例を見てみましょう。
 

人混みや地下鉄ではリュックは前に抱える

九分で犯罪に遭わないためにすべきこと

九分のような人気観光地では、お財布と携帯に注意しましょう

2018年9月、台北市のMRT(地下鉄)台北101世貿駅と劍潭駅から士林夜市までの間において、日本人がそれぞれ財布やパスポートを盗まれるという被害にあっています。

リュックサックを背負っている状態で背後から被害品を抜き取られている状況だということが、防犯カメラの映像からわかりました。

他に手口としては
  • 3人くらいで組み、1人が被害者の注意をそらせている間に別の仲間が金品を盗み、それをもう1人の仲間に渡し逃走。
  • 混雑した乗り物や夜市などで服のポケットから財布を抜き取ったり、リュックなどを刃物で切りつけて財布を抜き取る。
  • 空港のチェックインカウンターや、ホテルのフロントで手続きしている間に床に置いた荷物を置き引きする。
  • レストランで、バイキングの料理を取りに行く間にイスに放置してあるバッグを盗む。
と言ったことが挙げられます。
 

台北101ビルや士林夜市が狙われやすいエリア

taipei

修学旅行シーズンはスリも多くなるので人混みに注意しましょう

日本政府の海岸安全情報サイトによると、人が多い観光地でスリの犯罪が起こりやすくなっています。

具体的には國立故宮博物院、忠烈祠、中正紀念堂、龍山寺、永康街、台北101ビル、士林夜市、饒河夜市、九フン(「にんべん」に「分」)、鼎泰豐の店舗周辺など。また、ランタンフェスティバルといった季節行事のなかでも犯罪が発生しています。

特に修学旅行シーズンは注意が必要です。中国大陸から来た犯罪グループが観光地にひそんでいます。犯人は観光客を装って近づき、盗んだら何人かで次々とその盗品をパスしていくというやり方で盗みます。盗まれたことに気がついても盗品が見つからず、証拠を押さえられないというわけです。

対策としては
  • 混んだ場所ではリュックは背負わず前面で持つ。
  • パスポートはコピーを持参する(税金還付もコピーで大丈夫です)。
  • 歩きながらお財布をあけたりしない(中身を確認されるため)。
  • 携帯をテーブルに置きっぱなしにしない。
  • 現金を持ち歩くとき、いくつかに分けて携帯する。
と言ったことが必要です。
 

日本人が受けた傷害事件も

2018年7月、台北市内の林森北路で、日本人が交通上のトラブルから台湾人の運転手と口論になり、背後から刃物で背中等を切りつけられるという事案が発生しています。林森北路界隈でお酒を飲んだり、夜に観光をする際には、トラブルに巻き込まれないように注意が必要です。
 

台湾のタクシートラブル

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台湾は客待ちのタクシーに注意して!


台湾のタクシー運転手さんは気さくな人が多く、いい運転手さんに当たったら話もはずみます。その反面、タクシーでトラブルに巻き込まれることもあるんです。タクシーで起こりがちなトラブルと、タクシーの選び方、つかまえる時のポイントについてお話しします。

詳しい話は>>>台湾のタクシートラブル
 

台湾の偽札トラブル 

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台湾の偽札は1000台湾元札に注意

台湾のスーパーで、係員がレジの横にある偽札判別機のブラックライトで1000台湾元札を照らしている光景を見たことはないでしょうか? 台湾では普段の生活の中で偽札に対する対策がとられています。手にしたお札が偽札かどうか、私たち観光客でも判別できるポイントがあります。

詳しい話は>>>台湾元偽札の見分け方
 

台湾で値段を「~円」と言われたら通貨単位を確認

夜市や観光地の屋台などで「安いヨ、1,000円!」と日本語で言われたら、「それって台湾の1000元(約3600円)のこと?」と日本語でいいので必ず確認しましょう。日本人には親切な人が多い台湾人ですが、観光地の呼びこみにはちょっと気をつけて。

こういった場合は往々にして1000台湾元のことをわざと1,000エンと言っています。1000エンと日本語で言えば、日本人は日本円の1000円だと勘違いするのを狙っているんです。

1000円が1000台湾元だったとわかったとき、日本人は勘違いしていたことを恥ずかしく思うからか、それでも「まあいいか」と払ってしまう人も少なくありません。でも、旅行の思い出としてはあまりいい印象にはならないですよね。

もしも値段を勘違いしていたと気がついたときは、買うのを断っても大丈夫です。「な~んだ、日本円の1,000円じゃないの? 間違えちゃったよ。」と笑い飛ばす勢いで言うのはどうでしょうか。きっと向こうも笑ってくれますよ。
 

台湾の夜の出歩きは?

日本でも怪しい路地裏があるように、台湾にもそういうところがあります。暗くて怖いなと感じたら近づかないこと。龍山寺や西門町周辺は、夜遅くの女性の一人歩きは避けた方が無難です。

 
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※海外を訪れる際には最新情報の入手に努め、「外務省 海外安全ホームページ」を確認するなど、安全確保に十分注意を払ってください。

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