ビジネススクール生活を始める時は、期待と不安で一杯になっているでしょう。どのような授業が待ち受けていて、どのような新しい友人ができるのか。今回は、ビジネススクールの授業と生活で重要な役割を果たすグループワークについてお話します。

グループワークとは

グループワーク

慶應義塾大学ビジネススクールのグループワーク室

ビジネススクールの授業は、日本の大学の授業とは大きく異なります。日本の大学の授業では、先生の話を一方的に聞き、期末のテストで成績が決まることが一般的。一方、ビジネススクールでは、先生と生徒双方向の授業が行われ、宿題をグループで議論・発表し、成績はグループ発表やレポートを中心に、期末テストとともに評価されるのです。このグループ単位で行う議論、発表のことをグループワークといいます。

グループワークを行うグループは、当初は学校側が決めます。6人から8人で1グループが構成されるのが一般的です。グループワークは、学校で用意されているグループワーク室、カフェテリアなどに集まり議論をします。2学期、3学期と進んでくると、授業によってはクラスで好きな相手とグループワークをできる場合もあります。

学校側がグループを決めるのはどうしてか?

学校がグループを決める理由は、学生各自のこれまでのキャリアなどの特徴をあらかじめ知った上で、学校側が様々な特徴を持つ学生を同グループにいれることで、学びの機会を広げるためです。例えば、あなたが女性で経済学部を卒業しファイナンス業界で働いていたのであれば、同じグループのメンバーは男性で理工学部卒業後メーカー勤務していた学生、大学を卒業したばかりの男性といった具合になります。海外のビジネススクールであれば、国籍の分散も考慮にいれられます。

違うキャリアの人がいると、どのような学びができるのでしょうか。例えば、マーケティングの時間に「繊維業界における新素材の営業方法を考えよ」といったテーマが与えられたとします。あなたがファイナンス出身だとすると、新素材を新たに営業をかけるための予算をどうするかが最初に頭に思い浮かぶのかもしれません。理工学部出身者は、素材がどのように新規性があるのかがポイントと考え戦略を練ることもありえます。一方で、大学を出たばかりの学生は、若者をターゲットにできるかどうかが論点ではないかと言い張るという状況が起こりえます。

このようにグループの人材の多様性が保たれていると、多様な考え方がグループ出てきて、最初は簡単だと思ったテーマが深みを増していくのです。あなた自身が考えもしなかった論点を学ぶことは、自らの知識の足りないところを知る上でも有効でしょう。こうしたグループでの議論は、あなたがCEOになったり、部をまたがったプロジェクトをまとめる時に直面する課題に近いことに気づくはず。疑似体験です。

ガイドはINSEADで、日本人として日本的な商習慣からの考え方を様々な問題を解くアプローチにすることで、議論を深めることができることに多々気づきました。