マンションの管理業務と管理会社の役割

koucha

不測の事態に頼りになるのは?

管理組合は、管理会社に管理業務を委託し、毎月管理委託費という管理費用を支払っています。マンション購入の資金プランの際は、住宅ローンの毎月返済額に管理費や修繕積立金などランニングコストを加えトータルでプランニングしますが、その管理費の多くの部分が管理委託費となっています。管理会社に委託する管理委託業務は、大きく4つにわけられます。4つとは、事務管理業務、管理員業務、清掃業務、建物設備管理業務です。このうち、事務管理業務には、管理組合の会計やマンションの維持または修繕に関する企画、理事会支援や総会支援業務等が含まれます。

1995年の阪神大震災で居住していたマンションにクラックが入るなど一部損壊を経験したガイドですが、居住者が断水等で混乱している際に頼りになったのは、管理会社の専門家です。多くのマンションが損壊した大震災で、被災したマンションも多い中、管理会社の担当者が社内の専門家や売主、施工会社などと連絡をとり、的確なアドバイスをくれたことは大変心強いものでした。印象的だったのは、補修にあたって施工会社が保有する図面等の書類が必要となった時です。管理会社が売主のグループ会社であることが幸いし、全壊、半壊のマンションも多いなか、比較的スムーズに書類を入手することができたことは大変感謝しています。

管理会社を選ぶ、上手に付き合う

初めてマンションを購入する方は、あまりご存知ないのですが、当初、売主が指定した管理会社は、管理組合の意志で変更することが可能です。重要なことは、互いに信頼しあって大切なマンションという財産や資産価値を守っていくことです。業務委託費を払っているからしっかりしろと管理組合の役割までも丸投げしてしまうのは、どうでしょうか。大切な資産を守るためのパートナーですから、ともに協力しあっていきたいものです。

マンション管理では、日々の清掃業務や点検業務がよく目に入りますが、この管理業務がしっかり遂行されているか否かで、将来に売ったり貸したりする際の資産価値に影響がでてきます。そして、不測の事態が起こった際は、管理会社のノウハウ、事例や実績、経験、会社内外の専門家のネットワークが大変重要となります。管理会社を見極めるのは簡単ではありませんが、その管理会社が管理しているマンションを見に行き管理の状態を自分で確認する、実際にマンションに勤務する担当者への教育や連絡体制等をヒアリングするなど、できる限りのことはしておきたいと考えます。住まいは、土地選びも建物選びも、そして管理会社選びも非常に重要です。命を託す住まいですから、自分自身で納得のいくまでじっくりと検討してください。
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。