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ブラックライン・アノストムス

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長谷川 秀樹

執筆者:長谷川 秀樹

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ブラックライン・アノストムス
画像提供:オオツカ熱帯魚

ブラックライン・アノストムス

学 名:Anostomus ternetzi
通称名
英 名:headstander
分 布:南米:オリノコ川、アラグアイア川、アマゾン川流域、ギアナ
サイズ:12-20cm
Temp :24-28℃
pH  :弱酸性~中性


ヘッドスタンダー headstanderと呼ばれ、常に頭を下にして泳ぐ独特の習性がある。しかし、これはこの種のみを指す呼称ではなく、本種の含まれるアノストムス科の魚には良くみられる習性だ。アブラミテスやキロダスなども、ヘッドスタンダーとして良く知られたアノストムス科の魚で、似たような行動をとる魚類は、淡水、海水問わず、多数が知られている。この行動は、生息環境に適応した習性なのだと思われるが、具体的な目的は良く分からない。

最大で20cmほどに成長する中型のカラシンで、攻撃的な性格と、草食傾向が強いことから敬遠され、観賞魚店でも見る機会が少なくなっている。どちらかと言えば、一昔前の魚という印象が拭い去れない。

ぱっとみ地味ながらも、受け口、吻端から尾柄部にかけて、また腹部を走る黒いライン。背面の模様。独特の泳ぎ方などなど、観賞魚としての資質は兼ね備えている、と思う。ただし、コミュニティータンクの一員としてみた場合は不適合で、温和な魚とは混泳させるべきではない。その攻撃的な性格から、同種他種問わず、混泳には注意が必要。

90cm以上のケースで、主に本種のみを大量に飼育し、個体間の力関係ができないように飼育する。同程度以上のサイズの温和な中型魚と、パワーバランスに注意しながら飼育すると良いだろう。

飼育そのものは容易で、水質への適応範囲も広く、冷凍赤虫、フレーク、顆粒状の人工飼料と幅広く口にしてくれる。前述のように、草食傾向が強いので、水草を植えると食べられてしまう。

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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※ペットは、種類や体格(体重、サイズ、成長)などにより個体差があります。記事内容は全ての個体へ一様に当てはまるわけではありません。

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