ショパール家からショイフレ家へ

ショパール

1860年の創業時にルイ-ユリス・ショパールが製作した鍵巻き式懐中時計

ショパールの創業は1860年。150年以上の歴史を持つスイス屈指の老舗である。時計師のルイ-ユリス・ショパールがジュラ山脈のソンヴィリエに設けた工房に始まる。彼の名のアルファベットを用いた「L.U.C」を文字盤に記した時計は、東欧、ロシア、北欧などで人気を博し、創業者の孫ポール-アンドレは、高級時計の本拠地ジュネーブに1937年に本社を移転して、国際的な高級時計ブランドとしてビジネスを展開するようになった。

ショパール

創業者ルイ・ユリス・ショパール(右端)と息子や孫

しかし、1963年に重大な転機が訪れた。ショパール家が3代にわたり約100年も営んできた時計会社は後継者が途絶え、ドイツ宝飾産業の中心地フォルツハイムでジュエリーと時計製造を手掛けてきたショイフレ家に経営が譲り渡されたのである。それ以降、現在に至るまで一貫してショイフレ家によって営まれるショパールは、高級時計と豪華なジュエリーを展開して、世界屈指のラグジュアリー・ブランドへと発展した。

新生ショパールの大ヒット作といえば、1976年に発表された、ダイヤモンドが文字盤の周囲を動き回る「ハッピーダイヤモンド」である。また、1988年からイタリアの有名なクラシックカー・レース「ミッレ ミリア」のスポンサードを務め、レースにちなんだスポーツウォッチを毎年発表して、車と時計の両ファンから注目を浴びている。


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