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二世帯住宅で暮らす/【提案】二世帯住宅の間取り・プランニング

川の字就寝に配慮した子育て期の間取り(3ページ目)

子育て期の親子は一緒に寝ているのが一般的ですが、この時期に配慮した間取りの提案は見当たりません。将来、子供部屋が必要になった時にも柔軟に対応できる、子供の成長をふまえた間取りとは、どんなものでしょうか。

提供:旭化成ホームズ(ヘーベルハウス)
松本 吉彦

執筆者:松本 吉彦

二世帯住宅で暮らすガイド

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3.LDKの続き和室の利用

3階建ての二世帯住宅などで、LDKと個室のフロアが分かれてしまう場合などは、前記2つのような方法では川の字就寝スペースがLDKから遠くなりすぎる、という欠点があります。このときLDKに隣接した和室であれば、昼間はLDKから目が届く遊ぶスペースとして兼用でき、夜は寝て居るこどもの様子がわかりやすいので川の字就寝スペースとしても安心です。和室に押入れがあればふとんを収納できることも、有利な点のひとつです。

リビングに隣接した続き和室がある間取りは昔から人気があります。元々は客間や、泊まる時の予備の寝室として考えられ、家族用の空間としてもリビングの延長としてたたみで寝転がれる部分として、また二台目のテレビのスペースとして人気のある間取りです。二世帯住宅の子世帯で面積が限られている場合、どうしても将来子供室とする部分に面積を割かれ、続き和室を広く取ることは難しいのですが、このように汎用性の高い予備室があると、川の字就寝のスペースとしても大変使いやすいものになります。
図4

図4:和室で川の字就寝する場合
押入れのある和室があれば、ふとんも収納でき、川の字就寝のスペースもとりやすい。しかし個室とは別に和室を取る広さの余裕が必要。
(クリックで拡大します)


住宅の間取りには、子供室に机とベッドを置いたり、主寝室にツインベッドルームの様にベッドを並べたり、といった常識が定着しています。これにはかつて一戸建て住宅が子育て期の賃貸住まいを経て、子供室が必要になった時に建てられる、という時代があったことが影響していると思います。しかし子どもが小さいうちに家が建てられるのであれば、家の設計としてはその常識を疑い、くらし方をよく観察してその実態に合わせた家造りをしていく必要があるのではないかと思います。


※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
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