格安の取引コストで売買が可能

FXがどういうものか、わかりやすいように、外貨預金と比較してみましょう。

外貨預金の場合、たとえば1米ドル=90円のときに1万米ドルの預金を作れば、90円×1万米ドル=90万円の現金が必要になります。

一方、FXの場合、取引金額の全額を入金する必要はありません。たとえば、同じ1米ドル=90円の為替レートでも9万円程度を証拠金として入金すれば、1万米ドルの取引ができます。これが、外貨預金とFXの最大の違いです。

コストの安さもFXの特筆すべき点でしょう。
外貨預金の場合、円を米ドルに替えて預け、一定期間運用した後、米ドルを円に戻しますが、この「円→米ドル」「米ドル→円」という取引を行うにあたって、1ドルにつき往復で2円の為替手数料が必要になります。

一方、FXの場合、取引時にかかる取引手数料と、買値と売値の差である「スプレッド」の2種類があります。FX会社によって差はありますが、最近では取引手数料が無料のところが多くなっていて、スプレッドの狭さでコストの安さを競っている状況。たとえば米ドル/円のスプレッドでは0.5銭~3銭程度と、外貨預金に比べ、格安のコストで取引できるのです。


取引の自由度はFXの大きな魅力

FXなら取引時間も、24時間取引が可能です。しかも、その時々で変動している為替レートで売買できます。

これに対して外貨預金の場合、基本的に当日午前10時時点の為替レートが適用され、取引できる時間帯も原則として銀行が開いている時間帯に限られます(最近はリアルタイムレートで取引できるところもあります)。夜、自宅に戻ってから外貨の売買をしたいというニーズを満たせるのは、FXならではのメリットでもあります。

また、外貨預金では、外貨を買って円を売ることしかできません。円安なら為替差益を得られますが、円高になれば損失は増えるばかりとなります。しかしFXでは、円を売って外貨を買うだけでなく、外貨を売って円を買うことから取引を開始できます。そのため円高進行時に外貨の売りから入ることで、利益を上げることもできるのです。

外貨預金は、中長期的に外貨を保有することが前提になりますが、FXなら、いつでも自由に売買が可能。中長期保有はもちろん、時々刻々と動き為替レートの値動きをとらえて、短期のトレードに用いることもできるのです。こうした自由度の高さが、FXの最大の魅力ともいえるでしょう。
 

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文・監修/鈴木雅光

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