長屋スタイルの複合施設

また明日

“また明日”は、この木造アパートの1階が施設になっています。2階は今も普通に人が住んでいます。

東京郊外、小金井市にある1軒の木造アパート。日当たりの良い1階のベランダ側が入り口です。ベランダに仕切りはありませんが、緑が植えられ、洗濯物がぶら下がり、一見すると普通のよくあるアパートの風景に見えます。

ここは「NPO法人地域の寄り合い所 また明日」という複合施設です。デイサービス“また明日デイホーム”と、認可外保育園“虹のおうち”、それに誰もが気軽に足を運べる寄り合い所の3つの事業が営まれています。
 

地域の寄り合い所って?

お年寄りと子ども

お年寄りと子どもたちが自然に言葉を交わし、笑い合う様子は、とても和やかな空気に包まれています

「ここに集ってくる様々な人たちが『今日は楽しかったね。また明日もいい日にしようね』『ちょっと大変だったね。でもまた明日、元気に会おうね』と言って帰っていくような場所にしたいんです。“また明日”って、施設の名前らしくはないのですが、未来につながっていくような感じがして、この名前に決めました」

そう話すのは保育士の森田真希さんです。夫の介護福祉士、森田和道さんと共に「NPO法人地域の寄り合い所 また明日」を立ちあげ、運営しています。

中に入ると5世帯分の壁が取り払われた縦長のスペースが広がります。“複合施設”というよりは、一軒の家、それも昔懐かしい長屋のようです。そこに、お年寄りと小さな子どもたち、それにふらりと立ち寄る地域の人たちとが、共に1日を過ごしていきます。その場がこの「また明日」です。

様々な人たちが気軽に集える“場”

森田真希さん

“また明日”の代表を務める森田真希さん。夫の森田和道さんと共に、施設を立ちあげ、運営しています

保育園は定員8名。一時保育も受け付けています。デイサービスは認知症専門です。お年寄りは9時45分から16時までの時間を過ごしていきます。

もう1つの事業である寄り合い所は、誰でもいつでも立ち寄ることができる開放スペース。ガイドが訪ねた日は、赤ちゃん連れのお母さんが日だまりで、子どもたちやボランティアの学生さんと楽しそうに過ごしていました。

散歩がてらにぶらりと立ち寄るご近所さんや、学校を終えたあとの小中学生など、集う人も年代は様々だといいます。

「子どもたちとお年寄りが一緒に過ごし、そこにいろいろな人に気軽に集える場を作りたかったんです。気持ちがふさいでいるようなときでも、ここに立ち寄って元気をもらい帰っていく。そして、今度はその人がほかの場所で周囲の人に元気を与えることができる。そういう思いのつながりを作っていけるような場にできたらと思っています」
森田さんはそう話します。

運営は職員は保育と介護の専門スタッフ、12名が、ローテーションを組んで担当しています。他にボランティアも参加しています。