2012年度の「国の教育ローン」を利用した世帯へのアンケート結果によると、家庭の年収に対する教育費の割合がほぼ4割になることが分かりました。親の両肩に、教育費の負担がずしんと重くのしかかっている様子がうかがえます。

2012年度は過去最高の負担割合!

教育は未来を創る。でも、費用もかかる・・・

教育は未来を創る。でも、費用もかかる……


 

「国の教育ローン」を利用した世帯で、年収に占める在学費用の割合は38.6%を占めています。過去10年で最も高い負担割合となりました。

まずは、アンケート対象者の概要を整理しておきます。対象は、2~3月に「国の教育ローン」を利用した2万1103世帯。
アンケートの結果、有効回答数は5083世帯(勤務者世帯)。回答世帯の概要は次の通り。

 
<回答世帯の概要>
  • 子どもの数 : 平均2.0人
  • 小学校以上に在学中の子 : 平均1.8人
  • 教育ローンを借りた子どもの在学先 : 高校9.4%、専修・各種学校27.7%、短大4.2%、大学54.6%、その他4.2%
  • 主たる家計維持者の年齢 : 平均49.9歳
  • 世帯年収(平成23年、税込) : 平均557.8万円、400万円未満22.8%、~600万円未満32.8%、~800万円未満29.8%、800万円以上14.5%
平成21年の世帯年収は572.5万円でしたが、利用者の世帯年収平均が年々減っていて、家計の厳しさがわかります。また、21年に比べると、高校で教育ローンを借りる例が少し減ったようです。これは高校授業料無償化の影響もあるのではないでしょうか。

教育費はいくらかかっている?

このアンケートでは、教育費を「入学費用」と「在学費用」に分けて聞いています。それぞれを見てみましょう。

入学費用には学校納付金の他、受験費用、入学しなかった学校への納付金が含まれます。子ども1人あたりの入学費用は、下記の通りとなっています。

大学の中でも、国公立が意外に高いのは、入学しなかった学校への納付金などがかさんでいるためです。

<入学費用>
  • 高校 48.1万円
  • 高専・専修・各種学校 83.6万円
  • 短大 88.0万円
  • 大学平均 94.4万円
  • 大学理系 102.9万円
  • 大学文系 95.6万円
  • 大学国公立 82.3万円
一方、在学費用には、学校教育費と家庭教育費が含まれます。
1年間の在学費用は下記の通りです。国公立大学の在学費用との差額は、私大文系で約41万円、私大理系で約69万円となっています。

<在学費用>
  • 高校 96.6万円
  • 高専・専修・各種学校 146.3万円
  • 短大 146.7万円
  • 大学 149.9万円
  • 私大理系 175.1万円
  • 私大文系 148.1万円
  • 国公立大学 108.5万円