話し方・伝え方/上司・年上・年下との話し方

目上の人との話し方!上司に好感を持たれるコミュニケーションとは

目上の人との話し方、損をしないために覚えておきたい上司との話し方を解説します。上司から好感を持たれる、取り立てられる部下。これは持って生まれた性格や運次第だと思っていませんか? 上司からの印象はコミュニケーション一つで改善できます。

藤田 尚弓

執筆者:藤田 尚弓

話し方・伝え方ガイド

目上の人との話し方…社会人必須! 

目上の人、上司との話し方!好感を持たれるコミュニケーションとは

上司や目上の人から好感を持たれる話し方・コミュニケーションとは

能力が突出しているわけではないのに引き立てられる人。実績を積んでも、なかなか引き立ててもらえない人。両者の違いの一つに、上司からの好感度があります。

好感は持って生まれた性格や雰囲気だと諦めていませんか? 社会人の必須スキルと言える「上司に好感を持たれる接し方・話し方」について解説します。
   

上司からの印象・好感度は努力で改善できます

上司から好感を持たれる話し方は身に着けられる

上司から好感を持たれる話し方は身に着けられる


上司に引き立てられる人を見て「アイツは人柄で得をしている」と思ったり、「自分は損な性格だから仕方がない」と思ったりしたことはありませんか? 人柄や性格というのは、日常の言動から伝わります。

例えば、仕事を任されたときに前向きな姿勢を見せる人とそうでない人。仕事が終わったときに「お陰さまでこの仕事から○○ということが学べました」といった一言を伝える人とそうでない人。

帰り道が一緒になったときにスムーズに会話ができる人とそうでない人。そんな些細な違いが「好感をもたれる」「好かれない」といった差になります。

好感度の高い振る舞いが自然にできる人はいいのですが、そうでない人もちょっとだけ努力すれば大丈夫。

自分が上司だとしたら、部下にどんな接し方をされたら気持ちがよいかを考えてみましょう。

「目を合わせてしっかりと挨拶をする」
「笑顔を増やす」
「感謝の気持ちを伝える」……

など、好感とは小さなことの積み重ね。つまり小さな努力の積み重ねで改善できることなのです。
 

上司ウケが悪い「損する人の5つの特徴」と改善ポイント

  1. 元気がない(ように見える)

  2. ヤル気がない(ように見える)

  3. 頼りない(と感じられる)

  4. 反応がわかりづらい(と感じられる)

  5. 素直でない(と感じられる)

すべてに「ように見える」「と感じられる」をつけたのには理由があります。本当は元気があっても、上司から見て元気があるように見えないのではNG。ヤル気があってもそれを伝えられなければ意味がないのです。「媚びるようで嫌だ」という人もいらっしゃるでしょうし、照れがあって感情を出すことを抑えている人もいるでしょう。しかし、せっかく気持ちがあるのに、それが上司に伝わらないのでは、あまりにも残念です。

選ぶ言葉はもちろん、表情、声のトーンなどの非言語コミュニケーションも併せ、好感度の高いコミュニケーションをめざしましょう。

改善ポイント)

1. 元気がないように見えるケース
しっかり目を合わせることや、声を大きめにすることを意識しましょう。いつもより大きな声でする挨拶や返事は、少しの労力で印象を大幅に改善してくれます。

2. ヤル気がないように見えるケース
少しずつでもいいので無意識に発信している非言語コミュニケーションを直すことが大切です。まずは姿勢をよくしましょう。表情では、目と鼻の部分に少し力を入れるようにすると、ヤル気が伝わりやすくなります。

3. 頼りないと感じられるケース
頼りないと感じさせてしまう要因には、多くの場合言い回しが原因になっています。言い回しの悪い癖があれば、まずはそれを直すところから始めましょう。
「わかりません」→「調べてみます」
「できるかどうか……」→「まずは、できるところまでやらせてください」
など、言い換えを探すことを習慣にしましょう。

4. 反応がわかりづらいと感じられるケース
感情を表出するように心がけると改善します。「リアクションをわかり易くする」「相槌を増やす」「大きめに頷く」など、話の聞き方に注意してみてください。

5. 素直でないと感じられるケース
「でも」「しかし」といった否定の言葉を多く使っていませんか? 否定の言葉を減らすこと、表情を改善すること(特に口角を上げること)から始めましょう。
 

姿勢、口角、笑顔で元気な好印象に

姿勢、口角、笑顔で元気な好印象に

 

否定系の言葉を使わない話し方

否定形の言葉はなるべく避けよう

否定形の言葉はなるべく避けよう


「でも」「しかし」といった否定形の言葉は、プライベートでもビジネスシーンでもなるべく使わないようにしたいものです。特に上司と話すときには意識して、否定形を使わない言い回しを選ぶようにしましょう。

例)
× でも、60万円では高すぎて無理です。50万円以下でないと受注できません。
○ 60万円というご意見ですね。私は無理をせず、50万円以下で受注を狙いたいと思っているのですが、いかがでしょうか。

「でも」「しかし」という言い方をされたときよりも、否定形の言葉を使わない伝え方をされたときのほうが、感情的にも受け容れやすいのがわかると思います。些細なことですが、相手の受け取り方に大きな違いが出るポイントですので、少しずつ慣れていきましょう。
 

上司のタイプ別! 好感度の上がる話し方

タイプ別の話し方も覚えておくと便利

タイプ別の話し方も覚えておくと便利


基本ができるようになったら、上司のタイプに合わせた話し方も押さえておきましょう。

・正義感の強い厳しい上司
批判されることも多いかも知れませんが、懐に入ってしまえば意外に可愛がってもらえるタイプ。思いきって、こちらからどんどん話しかけましょう。「社会のため」「日本の未来のため」といった大義を好む傾向があるので、目の前の仕事だけではなく、その先にあることまで意識して話すとよいでしょう。

・思いやりのある優しい上司
温かさや繋がりを重視しますので、合理的に過ぎる言動、自分勝手な言動はNG! 「職場のみんなのために」「困っている人のために」といったやりとりを好む傾向がありますので、協調性を重視すること、相手への好意が伝わる話し方を心がけましょう。

・論理的で頭脳派の上司
このタイプには結論から話すこと、数字やデータを使って話すことが大切。ダラダラとまとまりのない話し方をしてしまうと、それだけで評価を下げられてしまいます。話す前に要点を絞るなど準備をしてから臨みましょう。

・上に弱く、頼もしさに欠ける上司
このタイプの上司は押しに弱いので、部下のあなたもついいつもよりも強い主張をしたくなるかもしれません。しかしルールを重視することや、フォロワーシップを大切にした話し方をしないと手痛いしっぺ返しがあるかも?!

・個性的で奔放な上司
このタイプと話すのなら、機嫌のいいときを見計らうことがオススメ。話題は楽しい雰囲気になるものがよいでしょう。好き嫌いがハッキリしているので、地雷を踏まないよう注意しましょう。
 

好感度は承諾率にも影響する

あまりよく思っていない人に何か頼まれた時のこと、そして自分と関係がいい人に何かを頼まれた時のことを考えてみてください。同じことを頼まれたとしても、承諾するかどうかの判断は変わってくるはずです。人間は感情の生き物。何を頼まれるかだけでなく、誰に頼まれるかということに大きく影響されます。

「媚びるのは嫌だ」という人も、普段から社内で良好な人間関係を保っておく重要性は認識しておきましょう。ご紹介したノウハウを思いきって試してみてください。少しずつ、確実に環境が良くなるのを体感できるはずです。

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