金の本当に安全な値段とは

採掘

金には「値下がっても生産コストは大きく割れない」という安心感はある

そもそも金がなぜ安全かといえば、株や債券、通貨といったペーパー資産と違い、「モノ」なので価値がゼロにならないからです。

金を採掘、精製するには人件費を含め必ずコストがかかります。つまり金の価格が生産コストを大きく割れることは考えにくく、このラインが大きな下支えとなります。

事実、1999年から2000年にかけて金が最安値圏で低迷していたときも、生産コスト250ドルに近づくにつれ多くの鉱山会社が閉鎖して供給が細り、それ以上値段が崩れることはありませんでした。

現在の金の生産コストは?というと、ここ数年で大きく切り上がり、世界平均で1トロイオンスあたり約1200ドル(GFMS「Gold Survey 2013」)。つまり、昨年の値下がりは、ちょうどこのコストライン割れで止まったことになります。

コストラインの国内価格は、1トロイオンス=31.104グラム、現在の為替相場1ドル=102円で計算すると、3935円(=1200ドル÷31.104グラム×102円)。この水準以下であればバーゲン価格と考えることができるでしょう。長期保有の目的で投資するなら、できるだけそういう安い場面を狙って買い拾いたいものです。

「この水準まで下がっても大丈夫」と思える投資法で

金の需要には宝飾品や工業用途といった加工のための需要と、投資による需要の2種類があります。投資需要が盛りあがっているときの購入は要注意。投資人気に陰りが出れば大きな調整が入りやすいということです。

ただし、あくまで分散投資の目的で金をポートフォリオに組み入れる場合は、とくに値位置にこだわらなくても良いでしょう。金の値動きは他の資産との相関性が低いので、株や債券の運用に加えることで運用成果の安定化をはかれます。

いずれにしても金への投資は「この水準まで下がっても大丈夫」と思える方法で買うことです。投資する際は純金積立やETFを毎月少額ずつ購入するといった方法で時間分散を心がけ、資産全体の5~10%の範囲内に収めることをおすすめします。

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