ステッドラーのWOPEX(ウォペックス)の魅力

ステッドラー WOPEX(ウォペックス)
全く新しい製法の鉛筆、ステッドラー WOPEX。HB、2B、2H、各105円

筆記具の新製品の中で、特に新技術を取り入れたものとなると、最近では低粘度インクを使った滑らかに書けるボールペンなどがある。同じ筆記具の中でも、鉛筆にはあまり新技術を取り入れたというものがなかったように思う。

鉛筆には長い歴史があり、すでに完成の域に達しているということもあるのだろう。

そんな中、かなり新しい鉛筆が出てきた。ステッドラーのWOPEX(ウォペックス)だ。すでに店頭での販売も開始されているので、手にされている方も多いかもしれない。


木を使っているとは思えない質感

ステッドラー WOPEX(ウォペックス)
削られた木の部分は一般的な鉛筆とは大きく違う質感

鉛筆といえば、木を軸にまとったものである。この「WOPEX」も木を使っているそうだが、手にした感触は全くの別物。

表面はラバーのような加工がされており、握ると指先に吸いついてくる。その感触もさることながら、新鮮なのは、これまでの鉛筆よりも重量感があること。

ステッドラー WOPEX(ウォペックス)
表面はソフトラバーのようなしっとりした感触

1本の鉛筆よりも、WOPEX を4本くらいまとめて手にしてみると、これが鉛筆だろうかと思うくらいにズシリとくる。

ステッドラー WOPEX(ウォペックス)
これまでの鉛筆よりも明らかに重い

このWOPEX のコンセプトは「環境にやさしい鉛筆」。原材料の木は森林保護認証地から採れた木材、そして廃材を使用している。

しかも、その木の加工にあたっては、押し出し成形技術というものが使われ、木を無駄なく使っているという。

「WOPEX」の木が露出したところを見てみると、これまでの鉛筆に比べ、やや白くなっていて、手触りもつるつるとしてまるでプラスチックのようだ。

ステッドラー WOPEX(ウォペックス)
WOPEX鉛筆では、芯、軸部、塗装部ともに樹脂を混ぜ込んでいるため
この様なプラスチックの様な感触になっている




新しい使い心地が味わえる

この「WOPEX」は、軸と芯の両方を高密度に凝縮したつくりになっている。実は、これにより本体の重みが増すことにつながっている。

ステッドラー WOPEX(ウォペックス)
高密度に凝縮されたということがよくわかる

重さだけでなく、書き心地もまた違うものになっている。

ステッドラー WOPEX(ウォペックス)
木の削り部分がいつもと違う

紙の上で芯先を走らせてみると、シャラシャラという音を立てる。今回の「WOPEX」にはHB 、2H、2Bの3タイプがあるが、いずれもやや硬めな書き心地。筆跡は、HB、2Bへといくに従い、濃くはなっているが、一般的なものに比べると、ちょっと薄めな印象だ。

ステッドラー WOPEX(ウォペックス)
書き心地はややかため


ステッドラー WOPEX(ウォペックス)
硬度の違いで、筆跡の濃さもご覧のとおりの違いがある。ただし、書き味の差はあまりなかった

ステッドラー WOPEX(ウォペックス)
消し心地はこれまでと変わらない

そして、最大の特徴は芯の減りがとても遅いということ。キリリと尖った芯で書いていくと、普通の芯先は次第に丸みを帯びてくるものだが、この「WOPEX」はその減り具合が圧倒的に遅い。やわらかめであるはずの2Bでも遅い印象だった。

ステッドラー WOPEX(ウォペックス)
削りたてのものを使って、これだけ書いても・・・


ステッドラー WOPEX(ウォペックス)
確かに芯の減りは確かに少ない印象

つまり、尖った芯先をいつもよりも長く楽しめる。と同時に筆記距離も長くしてくれるということにも繋がる。カタログによれば、ステッドラーの一般用鉛筆と比較した場合、その筆記距離は約2倍にも伸びるという。

これはちょっと嬉しいことだ。

しかし、遅いとはいえ、いずれは芯は丸くなり削らなくてはならない。これは鉛筆の宿命だ。そして、この削り心地もかなり新鮮。

手に持って削る小型の鉛筆削りだと、それがより実感できる。

鉛筆削りの穴に「WOPEX」を差し込んで、グリグリと回転させると削りカスが上から出てくる。これがまた、まるでプラスチックを薄くスライスしたかのようなものが次々と作り出されていく。

ステッドラー WOPEX(ウォペックス)
木を削っているというよりも、やはりプラスチックさを私は感じた

注目は、木の削りカスと芯の削りカスがつながった状態であるところ。

ステッドラー WOPEX(ウォペックス)
削りカスの木と芯がつながっている。これはちょっと面白い!

握り味、書き味、そして削り味といろいろと新鮮な気分が味わえる鉛筆である。

 

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