先ずは自己紹介


ガイド:
CTO LAB.に続いて、今回はエイプリルズに登場頂きたいと思います。よろしくお願いします! いろいろ聴きたい事もあるので、今回は結成時の話と最新作の話を絞って伺いたいと思います。続編もありという事で。先ずは、今回登場頂くメンバーに簡単な自己紹介をお願いします。

aprils1

エイプリルズ(L→R ナカマ、イグチ、イマイ、ショトクジ)


いまま:
いままです。

ゆーちゃん:
ゆーちゃんです。

ぐっち:
ぐっちです。3人合わせて・・・

ナカマ:
いやいや(笑)、
僕もいるから4人ですよ。

いまま(以下、イマイ):
じゃあ、まじめに自己紹介を(笑)。
エイプリルズのリーダーのイマイです。ボーカルとギターや、PC関係を扱います。あとエイプリルズの曲の作詞・作曲は基本的に僕がやっています。

ぐっち(以下、イグチ):
ボーカルとシンセとたまにベースのイグチです。

ゆーちゃん(以下、ショトクジ):
ドラムのショトクジです。

ナカマ(以下、ナカマ):
映像担当のナカマです。
PVの製作と、ライヴの時にVJその他をしています。

筑波大学
 

ガイド:
筑波大学の軽音楽サークルが母体になってエイプリルズは結成されたのですよね? つくばって一度だけ仕事で行ったことあるのですが、文字通りの学術研究都市という印象だったのですが、遊ぶ場所とかはあったのですか?

ナカマ:
遊ぶ場所は無かったですね。そのかわり学校の教室が自由に使えたので、学内でライヴとかディスコとか演劇とか。自給自足というか地産地消というか、そんな感じでした。

イグチ:
当時はつくばエクスプレスができる前だったので本当に陸の孤島でした。

ガイド:
その頃は、どんな音楽性だったのですか? やはり、フリッパーズ・ギターを始めとした渋谷系に影響を受けていたのですか?

イマイ:
エイプリルズは筑波大学の軽音楽サークルで結成したんですけど、最初はフリッパーズ・ギターの曲のコピーからスタートしましたから、完全に"そっち系"ですね。いわゆる渋谷系や、その頃流行していたブリットポップ、スウェディッシュポップ、USインディーなどその周辺の音楽が好きなメンバーが集まって出来たバンドでした。つくばだと遊ぶところも限られているので、僕は、週末はほぼ毎週、バスで都内に遊びに来てましたね。今は無き渋谷のHMVに渋谷系コーナーがあった時代だったので、そのコーナーを覗くのが日課という大学生でした(笑)。

ショトクジ:
メンバーの中で僕だけは筑波大学ではなく都内の大学でして、エイプリルズが新宿JAMで定期的にライヴをやるようになってから正式にエイプリルズに加入しました。


新宿JAM
 

ガイド:
90年代末、ネオ・ニューウェイヴとか呼んでいた人もいた新宿JAMを中心とした東京NEW WAVE OF NEW WAVEにもエイプリルズは絡んでいたんですよね? でも、エイプリルズはニューウェイヴというよりも、あくまでも渋谷系を継承したポップで、表現として電子楽器も積極的に使うのだと思うんですが、どうでしょう?

イマイ:
元々がスタンダードなバンド編成のギターポップバンドとしてスタートしたエイプリルズでしたが、月1くらいのペースで新宿JAMでライブをやるようになりました。それで、当時の新宿JAMはおっしゃるとおり、POLYSICSやMOTOCOMPO、SPOOZYSなどシンセを多用したバンドが多かったんです。なので、そういったバンドとタイバンを繰り返すうちに次第に電子楽器の魅力に取り付かれていったというのもありますね。

イグチ:
その後にUSAGI-CHANG RECORDSのアーティスト達と出会って、完全にピコピコの虜になりました。

BACK TO THE FUTURE MUSIC


ガイド:
いろいろとお伺いしたい事は他にもあるのですが、今年の1月にリリースされた最新アルバム『BACK TO THE FUTURE MUSIC』についてお伺いします。その前のアルバムは2005年の『SPACE DREAM BATHROOM』なので、かなり貯めこんで作られたのかなぁと。個人的にはエレクトロを通過したフューチャーポップの集大成という印象で、今年僕もヘビロテでした。

backtothefuturemusic

BACK TO THE FUTURE MUSIC

01. プロローグ
02. DRIVE MY CARPET
03. SHINE×SHINE×SHINE×SHINE
04. WOW!
05. BACK TO THE FUTURE MUSIC
06. ニュー・ユマ・スマック
07. ステンレスガール
08. PLAY’N LOUD
09. ボク宇宙
10. P.S. BOY MEETS GIRL
11. 楓ニュータウン

イグチ:
ありがとうございます!
「楓ニュータウン」や「P.S. BOY MEETS GIRL」とか比較的早い時期につくった曲も入っているので、4年間の新旧の曲の変化も含めて、楽しんでいただければうれしいです。

ガイド:
3曲目の「SHINE×SHINE×SHINE×SHINE」は、フランキー・ヴァリ(Boys Town Gangのカヴァーの方が有名)の「君の瞳に恋してる」ネタも入ったエレクトロディスコになっていますね。これは最初から確信犯的(笑)に作ったトラックなんでしょうか?

イマイ:
「君の瞳に恋してる」はもちろん僕も大好きですし、他にはABBAの「Dancing Queen」なんていう曲も好きなんですが、たまたま似てしまった・・・ということで。

イグチ:
たまたま似ることは"よくある"んですけどね。渋谷系に影響を受けたバンドですし(笑)。

ガイド:
タイトル曲の「BACK TO THE FUTURE MUSIC」は、ゼロ年代を通過して、音も分厚くなって、ラップも入り、でもやっぱりエイプリルズ的で・・・ライヴでも盛り上がりますね!

イマイ:
有難うございます。
この曲は今回のアルバムの中でも一番最後に作ったので、一番、今っぽさを感じてもらえる曲だと思います!


スペインの渋谷系、La Casa Azul


ガイド:
「ニュー・ユマ・スマック(英題:La Nueva Yma Sumac)」はまるでエイプリルズのオリジナルよりもエイプリルズ的なトラックですが、これはスペインのインディーポップ・バンド(?)、La Casa Azulのカヴァーですね。この人達、絶対、確信犯的に渋谷系スペイン支部ですし。彼らのゆるゆるディスコ曲「La revoLuciON sexuaL」も日本語が出てきたりして・・・PVも限りなくオシャレ。彼ら(?)と親交があったりするのですか?

イグチ:
La Casa AzulのGuille(ギル)は影響を受けた音楽がフリッパーズ・ギターやピチカートファイブetc..と、スペイン人とは思えないくらい日本の音楽にくわしいです。

ナカマ:
La Casa AzulのPVはどれもかっこいいですよね。一度彼が東京に来たとき、タイバンして、それ以降もリミックスのお願いしたりされたりと仲良しですよ!

イマイ:
で、去年La Casa Azulの新譜用にリミックスに頼まれて出来た曲がこの曲なんです。出来上がった曲があまりにもエイプリルズに合った曲だったので、今回のアルバムに使わせてもらいました。ちなみにこの曲はユマ・スマックという実在の歌手について歌った曲なので、それを踏まえて歌詞とPVを見ていただけるとより楽しめます。

ステンレスガール


ガイド:
「ステンレスガール」は2008年4月1日の公開されたエイプリルズ恒例のエイプリルフールに公開されるPVの一つですが、エイプリルズが3人組テクノポップアイドルになった事は未来永劫、語り継がれていくと思います。偶然だと思いますが、ちょうど、そのころPerfumeという3人組がブレイクし始めましたよね(笑)。

イマイ:
3人組テクノポップアイドルとして再スタートした僕らでしたが、その後、似たような3人組アイドルがいるということを知ってびっくりしまして・・・
表向きは金銭トラブルとなっていますが、本当は自分達とスタンスがかぶるPerfumeというアイドルがいたことにショックを受けて解散したんです。

イグチ:
涙の解散でした。
ちなみにPerfumeは「チョコレイト・ディスコ」くらいから曲を聴いていて、その後ファンクラブに加入しました。

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ステンレスガール



ガイド:
イマイさんは他人の空似だとは思いますが、今はパッツンのアイドルに似ていますね。

イグチ:
撮影当日に衣装あわせしてなんとなくああなりました。
イマイ君がいなかったら完全にホラービデオでしたね。あぶなかった。

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ステンレスガール




映像へのこだわり


ガイド:
PVやライヴ、そしてこのようなエイプリルフールのシリーズ作品においても、エイプリルズには映像へのこだわりを感じます。どのようなプロセスで楽曲もしくはアイデアを映像化していくのですか?

ナカマ:
基本的には、僕とイマイでその都度相談しながら作り込んでいくという感じですね。特にルールはないのですけど・・まあ長年やっているだけあって何故か「エイプリルズっぽさ」が勝手ににじみ出ている気はしますね。なるべく誰も見たことないような映像になるように心がけています。

Science Fiction


ガイド:
このアルバムの初回特典として3曲入りのボーナスCDが付いており、「銀河鉄道999」「時とかける少女」のカヴァーは、SFがキーワードとなるエイプリルズだなぁととても納得しました。SF的なのもので、好きなものを上げてください。ジュブナイル的なものは?

イマイ:
これを読んでたっていうと何か恥ずかしさがあるんですが、中学生・高校生の頃は角川スニーカー文庫はそこそこ読んでいました。でも、最近はもう少し対象年齢が低めの児童文学でSF要素があるものの方が好きかも。

ナカマ:
SFのジュブナイルってことで言うと、小説は星新一と筒井康隆はほぼ全編好きですね。アニメは「天空の城ラピュタ」が不動のトップで、あとは「パプリカ」とか。パプリカは音楽も好きです。漫画は候補がたくさんありますけど子供の頃からずっと好きなのは「パタリロ」。

イマイ:
あとは僕もナカマも藤子・F・不二雄的なタイムパラドックスものが大好きなので、最近の邦画はこのジャンルが流行っているのか、充実していて嬉しいですね。
「時をかける少女(アニメ)」や、「僕の彼女はサイボーグ」「サマータイムマシン・ブルース」「バブルへGO!」「戦国自衛隊1549」とか。今回のアルバムタイトルの元ネタの「バック・トゥ・ザ・フューチャー」ももちろん代表的なタイムパラドックスものですね。
他に今回のアルバムを作った際に意識したSF作品だと、「ブレードランナー(アンドロイドは電気羊の夢を見るか?)」「伝説巨神イデオン」「千夜一夜物語」「エイリアン」「地下鉄にのって」「地球へ... 」「モジャ公」「ネバーエンディング・ストーリー(はてしない物語)」「星の王子様」「銀河鉄道999」あたりの作品は歌詞の中にキーワードとしてちりばめているので、それを踏まえて改めて歌詞を見るとニヤリとしていただけるかと(笑)。

今後の予定


ガイド:
やっぱり、皆さん好きですね~。
ここで、第1篇は終了としたいと思います。ここで、エイプリルズ・ファンの皆さんに何か発表出来る事があれば、ぜひ教えてください。

イマイ:
僕たちって他アーティストのリミックスを頼まれることはよくあるのですが、自分達の曲を他アーティストにリミックスしてもらうことって今まであまり無かったので、現在いろいろなアーティストの方達にリミックスを制作してもらっています。

ショトクジ:
今回のアルバムの特典のカヴァー曲も好評だったので、カヴァー・アルバムなんてのも出したいですね。

イグチ:
とにかく、次回のリリースまでに4年も空くなんてことが無いよう現在、ニューリリースにむけて新曲もレコーディング中です(笑)。年末もしくは来年頭の発売に向けて頑張っているのでよろしくお願いしまーす!
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