住みたい街 首都圏/住みたい街ランキング

首都圏・東京でお金持ちが住んでいる街ランキング(2ページ目)

首都圏・東京でお金持ちが多く住んでいる街はどこかについて解説します。首都圏や東京には全国的に知られた街がたくさんあります。区のランキングに加え、お金持ち度と住みやすさを掛け合わせた独自ランキングをご紹介します。

中川 寛子

執筆者:中川 寛子

住みやすい街選び(首都圏)ガイド

お金持ちが住んでいる、住みやすい街ベスト5は?

お金持ちが住んでいる、住みやすい街ベスト5は?

お金持ちが住んでいる、住みやすい街ベスト5は?

街単位で200人以上の高額納税者がいる街を見てみると、東京港区南麻布、世田谷区成城、大田区田園調布、港区南青山が僅差で並びます。

続く、150人以上が港区六本木、港区赤坂、渋谷区広尾、港区高輪など。同様に100人以上は渋谷区神宮前、渋谷区代々木、世田谷区深沢、世田谷区等々力、渋谷区松涛、品川区上大崎、港区元麻布、港区西麻布、大田区久が原などとなります。

納税者数以外に、納税額なども考えると、厳密なランキングはつけにくい状況ではありますが、そこはガイドが一刀両断することにします。題して、「お金持ちが住んでいる、住みやすい街ベスト5」

お金持ちが住む街1位:港区南青山

表参道駅
アクティブな現代のお金持ちには足回りの良さは欠かせない
昔のお金持ちなら、足回りは気にしなかったでしょうが、現代はお金持ちといえども、自分の足で歩き、感度を磨くことが大事。その意味では足回りの便利さは大事。加えて、食の感度がいい点も住みやすさの大きな要因です。

 

お金持ちが住む街2位:渋谷区広尾

広尾の工事風景
現在日赤医療センター敷地内で建設が進む大規模マンションが完成すればよりお金持ち度が高くなる可能性が(写真は2007年時点のもの。すでに完成、街の雰囲気は大きく変わった)
公園、図書館、病院、学校と暮らしに便利、役立つ施設が揃った便利さが魅力。南青山同様食も豊か。なぜか、ドラッグストアが多く、日用雑貨が安いのも面白い点。

隣接する港区元麻布、南麻布、西麻布エリアもお勧めです。

 

お金持ちが住む街3位:渋谷区松涛

松涛周辺の住宅街
道幅が広く、住宅の敷地が広く、街全体に贅沢な雰囲気が
高台の広々とした、豊かな印象が何より贅沢な感じ。和風より、洋風の住宅が多い地域で洋館と呼ぶにふさわしい住宅が見られます。

お隣の神山町も知られてはいないけれど、お屋敷街。ニュージーランド大使館前の通りはお屋敷ウォッチに◎。

 

お金持ちが住む街4位:世田谷区成城

成城学園
世田谷を代表する、住んでみたい街成城。どこを歩いても緑がきれい
言わずとしれた、首都圏有数のお屋敷街。田園調布に比べると、駅前はやや庶民的な雰囲気。

いまや全国展開しているスーパー成城石井の本拠地で、お惣菜の充実度は他の高級スーパーの追随を許しません。

 

お金持ちが住む街5位:大田区田園調布

田園調布の並木
整然と美しい街並みだが、活気は感じられない
ステイタス感はあるのでしょうが、実際の生活が快適に思えないのが、田園調布を5位にした理由。お手伝いさんがいる家庭ならいいのでしょうが、それ以外の人には?です。

それに住宅しかない地域に将来はあるのか? お住まいの方、高評価されている方にはごめんなさい。

田園調布の例からも分かるように、住みやすさは時代とともに変わるもの。専業主婦が当たり前の時代と働く主婦あるいは仕事はしていなくても趣味やボランティアその他で忙しい主婦の時代には、便利さは意味を変えます。

その意味では、時代が変わっても普遍的なものはなにか、そこから考えないと、住みやすい街は選べないのではないかと思います。



住宅・土地統計調査から見た
最新お金持ちが住んでいる自治体ランキング

千代田区が年収NO1!

千代田区が年収NO1!

さて、2004年に最後の長者番付が発表されて以降、そのものずばり、金持ちがどこに住んでいるのかを知る調査はないのですが、参考になるデータを見つけましたので追加でご紹介しましょう。

それは教育社会学,社会病理学,社会統計学の専門家である舞田敏彦さんが自身のブログ「データえっせい」で公表されている2013年の「住宅・土地統計調査」を利用した「首都圏の年収地図(2013年)」です。

住宅・土地統計調査の都道府県編内には市区町村レベルの世帯ごとの年収分布が表38で明らかにされており、そのデータを加工すれば市区町村別の平均年収も計算できるとのことで、ブログ内には東京都心部、千葉県北部、横浜市北部などに年収の高い人たちが居住していることが一目で分かるような地図が掲載されています。

平均年収が高い順から首都圏の市区町村の平均年収一覧表も作られており、トップ5は東京都千代田区(793万円)、同港区(779万円)、横浜市青葉区(705.6万円)、東京都中央区(702.7万円)、横浜市都筑区(688.3万円)となっています。

かつての長者番付同様、都心部が上位に来ているのは当然として、千代田区がトップに来ていることなどから察するに、この10年ほどで高額所得者の住まいは一戸建てからマンションに変わってきているのかもしれません。

以前のこの記事では東京限定でご紹介していましたが、それ以外の地域も含めて首都圏を考えてみると、意外な街が上位に来ていることが分かるなど、新しい発見も。このブログではこれ以外にも住宅絡みのランキングも多数紹介されていますから、住まい探しの際にはぜひ、参考にしてみてください。

学区でみる年収の高い地域という観点

学区でみる年収の高い地域とは?

学区でみる年収の高い地域とは?

もうひとつ、マンションを買う人達の間で話題になっているランキングがあります。それがマンションの価格情報サイト「住まいサーフィン」が出している「公立小学校、中学校の学区別平均年収データ」というもの。首都圏の一都三県の、小学校区、中学校区ごとに平均年収を出しているもので、市区町村ごとにベスト5までが挙げられています。

たとえば、各都道府県小学校区でそれぞれトップは東京都で「港区立南山小学校」、神奈川県で「川崎市立宮前平小学校」、埼玉県で「さいたま市中央区上落合小学校」、千葉県で「千葉市美浜区打瀬小学校」。それをさらに細かく東京都港区内で、神奈川県横浜市港北区でと見ていくこともできます。

どういう地域が上位に来ているかを見ると、大きく3種類あることが分かります。ひとつは昔から歴史ある住宅街、もうひとつはここ20~30年で新たに開発されたエリア、そして大手企業、国家公務員宿舎などがある地区です。いずれもある程度の所得がある、高い教育を受けた人が集まっていると想定され、教育熱心であろうことが推察されます。子弟の教育を気にする人であれば、こうした地域を検討する手もあるのかもしれません。

ひとつ、この観点で場所選びをする際に気を付けたいのは自治体による公立学校選択の自由度。学校選択制が採用されていても、隣接学区、特定地域の住民しか選択できないケースがあったり、居住地によって通学先が決められている自治体があったりとやり方は自治体ごとに千差万別。場所を考えると同時に自治体の仕組みについても調べておく必要があるというわけです。

*2007年の記事に2015年加筆、修正。2017年に「公立小学校、中学校の学区別平均年収データ」を追加。
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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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