これは、ED治療薬に対する偏見が根深かったり、本人にEDの自覚がなかったりすることなどが、日米の差として表れているとも考えられます。また、保険がきかないことや、処方してもらうために病院などを受診しなければならないこともハードルを高くしている一因でしょう。
しかし、EDは薬で治せる病気です。悩み続けるよりも医師に相談するのが早道です。では、どんな医療施設を選べばよいのでしょうか。代表的な診察内容と併せて紹介しましょう。
ED治療薬は、どの科でも処方できる

EDかな?と思ったら、かかりつけの内科医か泌尿器科へ
ED治療で最も一般的な方法は、ED治療薬を服用することです。ED治療薬は男性器の疾患を扱う泌尿器科で処方されるのが普通ですが、内科などの泌尿器科以外の診療科でも処方可能です。ただし、泌尿器科やED専門クリニック以外で診察を受ける場合は、その病医院が、ED診療(外来)を標榜しているかを事前に調べてから、相談しましょう。
こういう時代ですから、インターネットで検索して調べるとよいでしょう。
EDについて診察を受けると、まず最初に問診が行われます。問診は、EDの原因を探ることを目的としたもので、適切な診断と治療には欠かせないプロセスです。問診の結果、心因性EDと考えられる場合には一般的な健康チェックだけでED治療薬が処方されるケースが増えています。
脱がされることはない?
EDの診察では原則的に、患者さんに服や下着を脱いでもらって触診するようなことはありません。あくまで診察の中心は問診であり、必要事項を調査票に記入してもらうだけで済みます。ただし、泌尿器科を受診した際に、排尿障害や糖尿病など、ED以外の病気が疑われる場合には、触診や採血・検尿などの詳しい検査が行われることもあります。
問診では、性生活や性機能に関する質問が中心になります。医師とはいえ、相手は初対面なので、つい、真実をゆがめて話す患者さんがいますが、できるだけ正確に答えましょう。
初診段階で医師に誤った情報を伝えると、その後の診断や治療法の選択に支障をきたすことがあるからです。
ED治療は生活の質を改善するためのものでもあるので、遠慮したり照れたりせずに、治療に対する希望や不満を感じている点を率直に伝えることが大切です。
勃起機能を5段階で評価

問診で合計21点以下がイエローゾーン
- 質問1
最近6カ月で(以下同)、勃起を維持する自信の程度はどれくらいありましたか? - 質問2
性的刺激による勃起の場合、何回挿入可能な勃起の硬さになりましたか? - 質問3
性交中、挿入後何回勃起を維持することができましたか? - 質問4
性交中に、性交を終了するまで勃起を維持するのはどれくらい困難でしたか? - 質問5
性交を試みた時に、何回満足に性交できましたか?
各項目の最高点を5点とし、合計得点が21点以下の場合にEDの疑いがあるとされます。
患者さん目線のED診療施設とは?
患者さん目線にたった配慮が行き届いたED外来を設けている診療機関は増えてきています。事前に調べることが可能(サイトや口コミ情報など)であれば、診療機関を選ぶ際には、たとえば以下のような点について注意してみることをおすすめします。参考になさってください。- 初診時の受付での対応がスムーズ
(口頭以外の方法でEDを伝えることが可能か:診療カードでEDを申告など) - 過剰な検査などがないか
(事前調査可能であれば聞いてみる) - 一般の患者さんや女性の患者さんが来院していないか
(ED専門クリニック以外では普通のことですが、ED専門クリニックでは女性患者はおらず受付などのスタッフも全員男性が当たり前です) - 院内処方をしてもらえるか
(院外処方の場合は配慮の行き届いた薬局をさらに探す必要があります) - メールなどで、医師に相談が可能か
一生の持ち時間は限られています。EDでくよくよ悩んでいるのは、無駄な時間とも胃いえます。一日も早く、快適な医療施設を選んで、男の自信と活力を取り戻してください。
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