中古マンションの水回りリフォーム実例を紹介

トイレ・浴室・脱衣所のリフォームにかかる費用や工程

築27年の中古マンションのリフォーム実例からトイレ・浴室・脱衣所のリフォームにかかる費用や工程を見ていきましょう(画像はイメージ)


分譲マンションにお住まいの方や、これから中古マンションを購入しようと思っている方にとって、住まいのどこをどのように、しかもどのくらいの費用を掛けてリフォームするかということは非常に大切な問題です。

さらにマンションは、比較的自由にリフォームできる戸建住宅とは異なり、管理規約や共用部などの取り決めがあって、計画の時には気が付かなかったことや、工事後に後悔してしまうことなども少なくないものです。

そこで今回は実際に築27年のマンションをリフォームされた、Oさんご一家の事例を参考に、リフォームにかかるお金と気を付けておきたいポイントについてご紹介いたします。

【目次】
1.水回りリフォーム検討から着工までの期間
2.想定していた水回りリフォーム予算
3.想定外のリフォーム追加費用が発生
4.実際にかかった水回りリフォーム費用
5.トイレ・浴室・脱衣所のリフォーム結果!
6.リフォームでは妥協できるできないを明確に


 

リフォーム検討開始から着工までに1年!

今回取材にご協力いただいたOさんご一家。数年前にご主人の実家近くに中古マンションを購入し、現在は30代のご夫婦と保育園に通う娘さん、そして生まれたばかりの赤ちゃんの4人で暮らしています。

リフォームのきっかけになったのはトイレ排水管の水漏れでした。部品を交換すれば直る程度のわずかな水漏れだった上、トイレが古いから仕方ないと思っていたのですが、20数年経過しているトイレにもかなり汚れが目立つこともあり、この際トイレ自体を新しいものにしようと決意しました。
 
トイレ写真
Oさんが我が家に選んだトイレは、洗浄水がわずか6リットルという最新型。従来の便器が12リットル前後だったことを考えると、水道代も安上がりになります。(画像提供:株式会社LIXIL
そこでOさん一家はたくさんのメーカーショールームを見て回り、複数のメーカーカタログなどにも目を通し、トイレリフォーム予算を20万円程度と見積って、温水洗浄便座機能、節水タイプの最新トイレを選ぶことにしました。

しかし、知り合いやリフォーム業者に「他のところもリフォームを考えているようなら、別々にやるよりも一緒にやった方が無駄や負担が少なくて結果的に安上がりになるから、じっくり検討した方が良い」と言われ、他にも汚れの目立つ洗面化粧台や脱衣室の床・天井・壁を今回のリフォーム計画に入れるようにしました。


 

想定していた水回りリフォームの予算

O邸リフォーム図面
Oさん宅のリフォーム図面。当初トイレの交換だけと思っていたリフォーム計画は、結局洗面脱衣室回りを一気にリニューアルするプランになりました。
そうこうしているうちに家族に嬉しい知らせが。翌年には赤ちゃんが産まれ、家族が増えることになりました。

Oさん夫婦は喜ぶ一方で、まだ小さい娘さんがやっとの思いで浴槽をまたいで入っていることを思い出しました。これからはもっと手のかかる赤ちゃんをお風呂に入れなければならないのに、これは重要な問題でした。

そこでOさんのご主人は、トイレ・脱衣洗面室・浴室をまとめてリフォームすることを奥様に提案。こうしてご主人と奥様のリフォーム予算は以下のようになりました。
 
O邸リフォーム予算
Oさんのリフォーム予算。しかしこの後、予想外の費用に頭を痛めることになるのでした。

Oさんご一家のリフォーム計画はいよいよ佳境に入ったのです。しかしこの後、Oさん夫婦を悩ます事態が発生しました。

 

予想外のリフォーム費用。給湯器が邪魔をして追加予算発生!

ユニットバス
Oさんが最後までこだわったユニットバス。今までの浴室よりも一回り大きくなるだけでなく、快適な性能がたくさん詰め込まれていました。(画像提供:TOTO株式会社
Oさんご夫婦はショールームで見て気に入ったメーカーのユニットバスや洗面化粧台、トイレを選定し、リフォーム業者から図面・見積書をもらったのですが、リフォーム業者の担当者から気になる一言が……。「もう少し調査をしてみないと、ご希望のサイズのユニットバスが入らないかもしれません」

早速ユニットバスメーカーも呼んで調査してもらったところ、やはり既存の給湯器設備が邪魔になり、広いサイズのユニットバスでは入らないということが判明しました。現在の給湯器設備を移動させることは、マンションの構造部をいじる必要があるため、マンションの管理規約上不可能。希望する広いサイズのユニットバスにするには、追加予算で給湯器ごと交換する必要があります。しかし、当初の予算枠で収めるには、もう一回り以上小さいユニットバスを選択するか、浴槽や水栓金具などの交換だけにとどめなくてはなりません。

さて予想外の展開になってしまったOさんご一家は、この後どのような計画を立てリフォームを成功させたのでしょうか。
 

リフォーム費用の圧縮。実家への「引越し」で10%削減!

工事中
会社帰りにしばしば立ち寄り、打ち合わせすることで業者との信頼関係も生まれてきました。
予想外の展開にOさんご夫婦もだいぶ悩みましたが、現在の給湯器がすでに10数年経過していて故障が増えてくると思われることに加え、子どもたちと広いお風呂に入りたいというご主人の思いは強く、広い浴室に対応できる給湯器への交換とそれに伴う給湯配管工事への追加出費(約27万円)を決断したのです。

リフォーム予算は増えてしまったのですが、その一方でOさんご夫婦は上手に費用を抑える工夫も怠りませんでした。ご主人の実家が近くにあったため、リフォーム期間中だけ実家に引っ越すことにしました。工事中の職人たちの出入りの煩わしさやホコリなどから逃げるだけでなく、リフォーム業者にとっても、毎日家族が問題なく使えるように復旧したり掃除する手間暇が減らせるため、工事費などの値引き交渉を無理なく上手に進めることができ、最終的に設備工事の費用を約10%削減することに成功しました。
 
O邸リフォーム費用
O邸リフォーム工事の合計金額。給湯器交換は予想外の支出でしたが、実家への引越しで各所の工事費用を圧縮することができました。
 

娘さんも目を丸くしたトイレ・浴室・脱衣所の感激リフォーム結果!

さっそく早速Oさんのリフォーム前後の写真を見比べてみましょう。
リフォーム前
小さい子どもたちと一緒に湯船につかりたいという思いは、Oさんにリフォームを決意させるのに十分でした。
リフォーム後
浴槽のまたぎ高さ、大きさ、そして何よりも温かい浴室はOさんの夢でした。トイレもきれいになったことでお掃除を頑張らなきゃ!と心に誓う奥様が印象的でした。
リフォーム事例
今回Oさんが特にこだわったのは壁と天井。クロスや壁材を選定するのに、ずいぶん長い時間を要したそうです。

なんと言っても娘さんの「お風呂が大きい~!」という喜びの声は、Oさん夫婦を感激させてくれました。もちろんご主人も奥様もきれいになった室内を見て「ショールームみたい」とうっとり。「知り合いにこのリフォームを自慢したい!」とはしゃぐ奥さんの発言に偽りはなさそうです。
 

リフォームでは妥協できる箇所できない箇所を明確に

思えば180万円という高額な買い物でしたが、Oさんご一家に関しては大成功だったと思います。妥協できるところ、できないところを家族で明確にした結果が、満足のいくリフォームにつながったのではないかと思います。

リフォームは工事が終わればそれでおしまいというわけではありません。長く良い住まいにするため、リフォーム業者との良好な関係も必要です。皆さんも計画段階から、しっかりと意見交換のできる業者を見つけられるよう、値段だけにとらわれない打ち合わせを心がけてください。

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