増えてきた?男性膣不感症

過激な自慰
過激な自慰で男性膣不感症に?
前ページで紹介したように、自分の手や指ではすぐに射精できるのに、性交ではまったく射精できない男性が増えています。

一般には「膣内射精障害」と言いますが、私はあえて「男性膣不感症」という名前で呼んでいます。文字通り「男性が膣では感じられない症状」だからです。ひたすら懸命に腰を振っても射精に至らないので疲れてしまい、途中で萎えたりもします。こうなると、EDとの合併症です。

男性膣不感症(膣内射精障害)の原因で多いのは、誤った自慰の習慣です。陰茎を畳にこすり付けたり、必要以上に強く握りしめたりする過激な方法は、柔らかでデリケートな膣で行う実際の性交にはなじみません。

激しい自慰を続けると、膣ならではの独特の刺激を感じにくくなります。また、膣のような閉ざされたところに射精できなくなったりすることもあります。

対策と治療を一まとめに言えば、過激な自慰による射精を一切行わないことですが、これはけっこう難しいでしょう。ではどうするか。簡単なことですが、ゆっくりと弱い刺激で射精できるように方法を改めることです。

自慰の“材料”を過剰なバーチャルコンテンツから、イメージトレーニングにも役立つ官能小説に切り替えてみるのも一法かも。なお、過激な自慰を原因とする男性膣不感症で性交中に中折れするような場合にもED治療薬は効果的です。

男性のオルガズムは射精に集約

同じ快感を得る手段でありながら、自慰と性交との間に生じる違和感は男性のオルガズムが射精に集約していることに関係があります。

よく知られているように、男女の絶頂感の変化を表すグラフでは、男性が射精を頂点として短時間に急上昇・急降下するのに対し、女性は緩やかに上りつめて頂点を極めたあと、しばらく高原状態を持続し、時間をかけてゆっくりと終息に向かいます。

こうした違いが、どちらかと言えば短期決戦型の男性と長期持続型の女性との差となって性行為のあり方そのものに影響を及ぼしているようです。

これまでみてきたように、自慰そのものが無害であることは論を待ちません。回数もさほど気にすることはないでしょう。強いて注意点を挙げるなら、性交の妨げとなるような過激な方法は慎むこと。パートナーとの性行為を充実させるためには、ほどほどに楽しむことが大切です。
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