干渉しすぎと甘えに注意!
実の親子は遠慮がないため、
親の干渉や娘の甘えが過ぎる傾向があります。例えば、親世帯はついつい金銭的な援助を過分にしてしまったり、孫の教育に口を出しすぎたりしがちです。また、子世帯奥様が、家事も育児も母親に頼りきってしまい、いつまでも娘感覚で甘えてしまうなどということもあります。
しかし娘とはいえ、結婚すれば家庭の主婦として自立するべきではないでしょうか?いつまでも“母親と子供”として接してしまうのではなく、お互いにけじめをつけるようにしたいものですね。
子世帯ご主人の気詰まりに注意!
「玄関を分離したいですか?」 |
資料提供:旭化成ホームズ
二世帯同居での分離志向をみてみましょう。右のグラフは「玄関についての分離志向」について聞いた結果です。娘夫婦同居の子世帯ご主人が息子夫婦同居の子世帯ご主人より、玄関を分けたいと思っている傾向が見られました。実は、娘夫婦同居の場合は、子世帯ご主人が気づまりを感じていることがあるのです。
たとえば、子世帯ご主人が夜遅く帰宅する場合、娘夫婦同居では、親世帯へ気がねして、そっと鍵を開けて入るなど、肩身の狭い思いをすることが多いようです。また休日やお客さまをもてなす時なども、独立のスペースがないと、ご主人は何かと気づまりな思いをしがちなのです。
そのためにも、娘夫婦同居の場合は、子世帯ご主人への気配りが必要です。とくに、玄関や応接スペースなど「社会と接する場面では、対外的な独立を尊重する」よう、配慮しましょう。
また、行事や地域社会との交流の面でも、親世帯主導型になりやすく、子世帯ご主人が加わりにくい側面があります。子世帯ご主人の意見も取り入れ、参加しやすい雰囲気を心がけていきたいですね。
娘夫婦同居であれば、気がねも少なくてラクに二世帯ライフが送れると思われがちです。確かに、日々の生活や交流では、トラブルも少なくスムーズにことが運びます。しかし、二世帯住宅はふたつの家族で生活するものです。それぞれの家族が自立しつつ良い関係を築いていくためにも、気配りを忘れないようにしたいものですね。