震災後に思うこと...
地震の当日、いつもは離れて暮らす家族が、奇しくもみんな一緒に居られたことを神様に感謝しています。家族が一緒に居られたことで、心強く、動揺も少なく落ち着いて行動できましたし、その後の生活や対策を考える上でもじっくり話し合うことができました。実家は、屋根改修工事と、場合によっては建物の補強を必要とする状態です。離れて暮らす我々家族は、より安全な親戚の家への仮住まいを勧めてきましたが、「自分の家に戻りたい」「住み慣れたところで生活したい」という強い要望で、両親は自分達の家に戻って生活しています。私たちは両親の家に対する気持ちを尊重して静かに見守ることにしました。
今回の経験から、雪国の建物の強さに驚き、コミュニティの大切さ、日頃の備えの重要さを思い知りました。日本にいれば、いつどこで地震などの自然災害に遭遇しても不思議はないように思います。少なくとも、災害時の行動や非常袋や食料の備蓄など、できるだけ早く、ご家族で話し合われることをお勧めします。また、家の中に家具の少ない安全な場所を確保できるよう、家具配置も今一度考えてみましょう。私自身は家づくりに携わるものとして、この経験を今後に生かしていきたいと強く感じています。
強い余震が度々あり、すでに3週間以上が経過したものの、まだ余震が多く不安が続いています。雪の季節が目前に迫り、現地では復興に向けて急ピッチで作業が進められていますが、新聞やインターネットを通じて、被害の深刻さと復興に向けて様々な課題が山積みであることを改めて痛感しています。被災された皆さまのことを思うと本当に心が痛みます。少しでも早く元の生活に戻られますよう、心よりお祈りしています。