コミュニケーションをとりやすい工夫を忘れずに
親世帯と子世帯の生活フロアが離れることの多い3階建て二世帯住宅では、お互いのプライバシーが確保できる反面、世帯間の交流が不足しがちです。分離度が高い分、コミュニケーションを保つ工夫を心がけましょう。- ●吹き抜けの活用
- 縦方向に分離された暮らしの中で、お互いの気配を感じ合ってつながりを保つためには吹き抜けが有効です。各フロアに光を取り入れながら気配が伝わる、中庭などもおすすめです。
- ●設備の工夫
- 二世帯間で通話も出来る、ホームテレホンやインターホンを設置することで、よりスムーズなコミュニケーションが保てます。
- ● 内部の行き来を確保
- 完全独立二世帯住宅の場合でも、内階段や防火扉を設けて、それぞれの世帯が家の内部で行き来できるようにしておく方がいいでしょう。
避難経路もしっかり確保
外階段は日常の出入りのほかに、災害時の避難経路としても大きな役割を果たしますが、万一のことを考えて、もう1つの避難経路としてベランダから庭へ下りる階段などを設置しておけばさらに安心です。なお、外階段やベランダからの階段が設置できない場合は、ベランダに避難ハシゴを置くなどして備えておきましょう。この他にも、エレベータの設置やベランダ・屋上の活用など、上階をより快適にする工夫があります。詳しくは、1ページでもご紹介しました(記事)「親世帯と子世帯どっちが上階?」の2~3ページを参考にして下さい。
3階建て二世帯住宅にすることで、いろいろなメリットがあることをご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?ゆとりある敷地に大きな家を建てなくても、快適な二世帯住宅は計画できます。是非、皆さんの計画のヒントとしてお役立て下さい。
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