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二世帯住宅で暮らす/二世帯同居のメリット・デメリット

同居20年“何も変わらない”ワケがない!

二世帯同居型住宅の家族20年の軌跡Vol.3。二世帯同居20年で変わったこと、起こったできごとから、今後の二世帯住宅のあるべき姿を考えます。

提供:旭化成ホームズ(ヘーベルハウス)
松本 吉彦

執筆者:松本 吉彦

二世帯住宅で暮らすガイド

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文章:山口 由紀(All About「二世帯住宅で暮らす 」旧ガイド)
前回に引き続き、二世帯同居型住宅の家族20年の軌跡Vol.3として、二世帯同居経験者の声をお届けしたいと思います。

二世帯同居をスタートし20年も経つと、いろいろな状況が変化するものです。そこで今回は、20年の間に起きた変化や出来事などから、よりよい二世帯同居のために考慮すべきことなどについて考えてみたいと思います。


二世帯同居の解消は1/3

20年後二世帯同居を解消していたご家族は約1/3
(資料提供:二世帯住宅研究所) まず、二世帯同居でスタートしたご家族の、20年後の状況についてみてみますと、二世帯同居を解消していたご家族が、約1/3(32%)という結果になりました。これは、親の死別によるものが多いようです。

同居開始後の20年間を5年づつ4つの段階に分けてみると、同居解消のタイミングは、1~5年目/10%・6~10年目/16%・11~15年目/28%・16~21年目45%となり、16~20年目に大きな節目を迎えるようです。


二世帯同居・20年間で4つの変化

二世帯同居では20年間に4つの変化の山が見受けられました。それぞれの項目について、いつ頃変化が起きたかをまとめた表が以下となります。

Q:いつ頃どんな変化が起きましたか? 資料提供:二世帯住宅研究所
1つめは「家族の誕生」といううれしい出会いです。これは、同居スタート直後から5年の間に集中しているのが顕著にわかる結果となっています。

2つめは「家族との死別」という悲しい別れ。これは、スタートしてからすぐ始まり、全ての時期で満遍なく起こっています。家族の死別は、平均すると4世帯に1世帯の割合となっています。

3つめは「就職・結婚」などの家族の変化。これは15年を過ぎるころからぐんと増えます。同居当初小さかった子供たちが巣立っていくのが、この時期になると言うことですね。

4つめは「家族に起きる大きな病気・健康問題」など。これは、家族が高齢化するに伴い増加する傾向となっています。5年を過ぎて多くなり、15年を過ぎると3世帯に1世帯を越えるほどの高い率で発生してしまいます。

これら、家族の変化からもお分かり頂けるように、特に15年~20年は激動のステージとなります。先にお伝えした、同居解消のタイミングもしかりです。二世帯同居は、この15~20年の時期に大きく様変わりを迎えるようです。


家族の変化にあわせてうつわ(建物)も変化が必要

20年間の間に何らかのリフォームをした世帯88%
(資料提供:二世帯住宅研究所) 20年間の間に何らかのリフォームをした世帯は、なんと88%。その内容は多岐に渡りますが、やはり家族に変化があるのと同様に、うつわにも変化が必要なようです。

長く暮らせば、内装や設備は古くなるものです。実際に「内装のリフォーム」は6割「新設備への交換リフォーム 」もほぼ6割の世帯で実施していました。また、大掛かりなリフォームを実施している世帯も、部屋を増やす増築20%・間取りを変更する改築26%という結果となりました。

この数字からも、2つの家族・様々な世代が共に暮らす二世帯住宅は、家族の変化にフレキシブルに対応できる力が必要不可欠といえます。


このように、20年の間に様々な変化を見せる二世帯同居ですが、この他にも二世帯同居ならではの課題もありました。次ページでは、それらをご紹介しましょう。


同居解消率
20年間の変化
20年間でリフォームをした率
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