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二世帯住宅で暮らす/【提案】二世帯住宅の間取り・プランニング

親世帯がラクに暮らせる5つの工夫

今回は、住まい手が実際に負担と感じることが多い部分について、その対策をメインにご紹介したいと思います。

提供:旭化成ホームズ(ヘーベルハウス)
松本 吉彦

執筆者:松本 吉彦

二世帯住宅で暮らすガイド

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文章:山口 由紀(All About「二世帯住宅で暮らす 」旧ガイド)
先回までご紹介していた「20年アンケート」では、住まいが長持ちすれば高齢化への対応が求められるという結果がでていました。このように、住まいの高齢化対応は今後ますます必要となる課題です。リフォームで対応する方法もありますが、最初から取り入れられることがあれば、前向きに取り入れておきたいものです。

バリアフリーという言葉もメジャーになり、対応策もあちこちで紹介されているかとは思いますが、今回は、住まい手が実際に負担を感じることが多い部分についての対策ポイントを5つピックアップしてご紹介したいと思います。


住まいの中で負担が大きいのは?

まず、住まいの中で負担に感じる行為をお伺いした結果からご紹介しましょう。以下のグラフをご覧下さい。

住宅内での負担度調査(抜粋)住宅各部位負担度調査 資料提供:二世帯住宅研究所
年齢にかかわらず「寝具の上げ下ろし」「階段の勾配」などが上位になりました。一方、65歳以上と未満で差が大きかったのが「玄関かまちの段差」「浴室の出入り口」などでした。これにより、ちょっとした段差でも高齢になると負担になることが読み取れます。

それでは、まず誰もが負担に感じる項目の対策からご紹介していきます。


その1:布団の管理を簡単にする工夫

押入れ内部 一般的な押入れ内部。この高さの中段だと布団の上げ下ろしは大変。 毎日の布団の上げ下ろしを考えた場合、ベッドの方が労力が少ないのでおすすめです。また、病気の看護介添えに関してもベッドの方が適しています。しかし、長年の習慣で布団の方が落ち着くという方もいらっしゃるでしょう。またベッドは、和室で布団敷きのようにスペースを有効に利用できないのも欠点です。

そこで、和室で布団を仕舞う場合についてみてみましょう。押入れの下の段に入れるのは、しゃがんだままの作業でつらい姿勢となります。また中段の上ですと、腰より高く布団を持ち上げなくてはならずなかなか大変です。そんな布団の出し入れを軽減する策としては、押入れの中段を低めに設定することをおすすめします。布団を持ち上げる高さが低くなればかなり楽になるものです。

また、布団干しも大変な作業のひとつとなります。たとえば、和室に続けて、ちょっと広めの広縁をつければ、そこで布団を広げて干すことができます。このような工夫で、できるだけ布団の管理に対する労力を減らすことは可能です。


その2:上り下りしやすい安全な階段に

Uターン階段 勾配40度の緩やかなUターン階段 階段の安全性を高めるためのポイントとして、その形状があげられます。階段には、直階段(1階から2階までまっすぐな階段)・曲がり階段(途中で90度に曲がる階段)・Uターン階段(階段が途中で180度方向を変える階段)など、いろいろな形状があります。中でも、転落時の危険を考えると、階段途中に踊り場があるUターン階段がもっとも安全といえます。これは、転落時に一気に下まで転がり落ちないという理由です。

手すりは途中で途切れることなく、連続で設置できるのが理想的。高さは床から70~80cm位が最適とされています。また、足元がはっきり見えるように、暗くならない工夫が必要です。自然光の入り方と合わせて、照明計画をきちんと計画しましょう。

階段の勾配ですが、建築基準法は57度以下となっていますが、長寿社会対応住宅の基準では勾配45度以下となっています。このように、緩やかな階段であれば上り下りの負担が軽減され、より安全性も高まります。階段は、勾配を緩やかにすればするほどスペースを必要としますが、できる限り緩やかにしたいものです。

次ページでは、特に高齢者に対して配慮したいポイントをご紹介します。


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