ストレス/家庭・育児・嫁姑・義理づきあいのストレス

嫁姑がいがみあってはいけない理由

「嫁姑問題」は家族トラブルの元凶でもあります。しかし、その火種を大きくすると思わぬ影響を招くリスクも。義理付き合いを「憎悪」に発展させないための4つの心がけをお伝えします。

大美賀 直子

執筆者:大美賀 直子

公認心理師・産業カウンセラー /ストレス ガイド

嫁姑は相性が合わなくても当たり前

いたずらに苛立ちを募らせていませんか?
いたずらに嫁姑問題の苛立ちを募らせていませんか?
嫁姑問題は、家庭のストレスの定番中の定番。私も一介の主婦ですから、その煩わしさはよく分かります。そもそも、義父や義母は夫との結婚をきっかけに、突然ご縁ができた間柄なのですから、相性が合わなくても当然です。それでも、「家族」としてうまく付き合っていかなくてはならないのが、結婚に課せられる課題の一つなのです。

感情の行き違いでイライラし、時にはケンカ腰になってしまうこともあるかもしれません。しかし、そこで生じた火種を大きくせず、お互いに機転を利かせて、うまく収めていくことが大切なのです。
 

家族がいがみ合ってはいけないのはどうして?

憎悪の感情を伝承してはいけない
母から子へ祖母から孫へ「憎悪」の感情を伝承してはいけない
そもそも、「家庭」の最も大切な役割とは何だと思いますか? 私は人間同士が愛情と信頼を育み、伝承していくことだと考えています。

愛情と信頼は、ストレスの多い人生を生き抜くための丈夫な心を作る「基礎的な栄養素」になります。これらを幼い頃から空気のように自然に吸収してきた人ほど、人生の辛い局面を乗り越え、プラスに転換させる発想力を発揮しやすくなります。

他方で家族がいがみ合い、憎悪に満ちた家庭の中で育つと、どうなるでしょう? 「人と人は信頼し、お互いに歩み寄って問題を解決していくことができる」という実感に乏しいため、対人関係のトラブルを抱えたときに、その状況に悲観して、合理的な解決に進んでいくことができなくなってしまいます。

だからこそ、家族は感情の行き違いが起こったとしても、「憎悪」に発展させない努力をすることが必要になります。
 
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