時には役立つ“音”もある!
普段の生活では聞こえない方が良いと感じることが多い“音”ですが、聞こえてしまう場合もあります。例えば、相手世帯でちょっと物を落としたり壊したりした時や、修理工事などが入る場合、またはケンカの声や子ども泣き声などです。しかしこれらの“音”は“聞こえた方が良い”音にもなるとのこと。ある奥様は次のように話して下さいました。「私達の世帯で大きな音をたてていたら、お嫁さんが心配して見に来てくれたんですよ。その日、工事のため業者さんが来ることは伝えていたのですが、忘れていたらしいんです。でも、このように心配してくれるのは、本当にありがたいなぁ、と同居の良さを感じました。」 |
「アレ?いつもと違う音がする...」と思ったら、ちょっと様子を見に行こうと思うもの。そんな役立つ音もあります。 |
しかし、物音が聞こえたからと言って、直ぐにとんで行って良いものかどうか、悩ましいという声もでていました。そんな時、皆さんはインターホンなどで「どうかしましたか?」と声をかけるなど、ちょっとした気遣いをしているそうですよ。
プライバシーに関する“音”は聞かない!
最後に、経験者ならではのお話を紹介したいと思います。完全独立二世帯住宅でも、玄関と居室の位置関係により、思わぬ“音”が聞こえていたそうです...。「親世帯の玄関上が子世帯の居間になっているため、親世帯・奥様が玄関で立ち話をしていると、窓を開けている子世帯居間では、立ち話の内容が聞こえていたらしいんですね。そしてある時、お嫁さんが居間から別の部屋へ移り、立ち話を聞かないよう心がけてくれていることを知りました。そんなお嫁さんの心配りを、とてもうれしいと感じましたね。」 |
このお話を聞き、自分のプライバシーを守ることと同様に、相手のプライバシーを尊重することが大切なんだと感じました。こんな心配りができるお嫁さんを、ぜひ見習いたいですね。
以上のように“音”にもいろいろ特性があり、それによりメリット・デメリットがあります。一般的に“音”はしない方が良いと思われますが、完全独立の場合、ある程度の“音”は存在確認には適しているとの声が多くでました。ひとつ屋根の下に一緒に暮らすわけですから、お互いの気配を感じさせてくれる“音”は、必要なのかもしれませんね。
【参考記事】家族が気付かない、家族の『音』