絶対的な安心感が、良い! 一緒に住んでいることで得られる「安心感」は実にいろいろ そして、いろいろな局面で皆さんが良いと感じるのは「安心感」とのこと。これも、二世帯同居の良さとしてよく言われることです。例えば、留守中に宅配便や来客の対応をしてもらえる安心感、急な雨でも洗濯物を取り込んでおいてもらえる安心感、子どもの面倒をみてもらえる安心感、病気の時の安心感、と「安心感」と言っても千差万別。実にいろいろなお話がでてきました。 中でも印象に残っているのが「オレオレ詐欺」を未然に防いだエピソードでした。明るくおしゃべりなお義母さまの様子がいつもとちょっと違い、どうもおかしいと思いあれこれと聞いていたところ、実はオレオレ詐欺の電話を受けて悩んでいたというのです。「誰にも言わないで」という詐欺グループの言葉を真に受け、お義母さまは無口になっていたとか。これが未然に防げたのも、毎日のちょっとした様子の変化が見える二世帯同居だからこそと、子世帯・奥様は話して下さいました。 別々に住んでいると、親の判断力や体力が衰えてきていることに意外と気がつかないものです。しかし、一緒に住んでいればお互いの現状を正確に把握できるようになります。お互いを知ることでより安心して暮らせる、二世帯同居の良い点ということですね。 人間として成長できたことが、良い! 同居の良さは他人を思いやる心遣いを覚えたこと 最後にご紹介したいのは「自分の成長」という良さ。これは、二世帯同居をするようになって、自分が変わったと言うことなのです。 ある奥様曰く、同居の良さは他人を思いやる心遣いを覚えたこと。ご自身も、同居当初にいろいろ不満があったのは確かだし、同居をしていなければ、もっと自由で気楽なのかも...と思う気持ちはあるそうです。それでも「複数の人間で暮らすことは、他人に対する優しさを学ぶよい機会。それを学べたことは本当に良かったと思う。」と話して下さいました。最近では、同居をしていない同世代の友人の愚痴を聞いていると「どうしてもっと優しくできないのかなぁ?」と思うこともしばしばあるとのことです。 イヤだと思ってしまえば、それはツライだけのことになってしまいますが、この奥様のように、自分も変わることで、相手と上手に接することができるようになり、さらにそれを「自分の成長」として感じることができるのは、本当に素晴らしいことだと感心しました。 以上、同居の良さについてまとめてみましたが、いかがでしたか?今回、出席して下さった皆さんに「友達に、二世帯同居をすすめますか?」とお伺いしたところ、全員が「自分は良かったと思っているので、友達にもすすめる」というお答えでした。そんな回答からも「二世帯同居は楽しい」という印象が大きく残った座談会でした。 【参考記事】 どう違う?祖父母との交流が多い子少ない子 同居、よかった?よくなかった? ※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。更新日:2006年07月25日前のページへ12