単世帯より狙われにくい“二世帯住宅”
調査の対象となる住宅を、2階建て・3階建てに分け、さらに単世帯1階リビング・2.3階リビング・二世帯玄関1つ・二世帯玄関2つ、のように居住形態別に被害件数を分析した結果をご紹介しましょう。調査対象となった住宅は、単世帯1階リビングタイプが圧倒的に多いため、棟数ではなく、2階建て単世帯1階リビングを【1.00】として、各タイプ別に被害を受けた率を指数で比べています。以下の表中の黄色のマーカー部分をご覧下さい。
■単世帯住宅・二世帯住宅・賃貸併用住宅の 被害確率指数 |
資料提供:ロングライフ住宅研究所調 ※表をクリックすると大きくなります |
- 二世帯住宅の場合、両世帯共留守の状態が少ない。
(特に親世帯の在宅率が高い) - 少数の世帯が集住している場合、見守り合っているイメージが強い。
- 二世帯住宅は、インターホンや表札が2つになる等複雑であり、侵入盗にとって留守確認や侵入後の段取りを予測しづらい。
- 3階建ては床面積が大きいため、家族人数が多く、留守であることが少ないイメージがある。
- 3階建ては間取りが複雑で、侵入して短時間のうちに盗むのが困難に見える。
以上のような調査により、二世帯住宅は単世帯と比較すると防犯性が高い、ということがお解りいただけたと思います。これも、二世帯住宅の大きなメリットと言えるのではないでしょうか。