同居していない親への配慮も忘れずに
このような行事は、同居をしていない親への配慮も忘れずにしたいものです。ひな祭りの様にお人形を飾るお祝いは、子世帯の自宅が会場となります。同居をしていない親世帯にとっては、気軽に訪れて良いものか、ためらうこともあるはずです。そんな気持ちを察してあげて、早い段階で子世帯から招待の声をかけましょう。特に初節句は、両家共にとても楽しみにしているものです。ぜひ、楽しいお節句となるようにしたいものですね。また、同居をしていない親世帯の訪問をしやすくするためには、プランでの工夫も有効です。以下の平面図をご覧下さい。
1F・親世帯/2.3F・子世帯
資料提供:二世帯住宅研究所 子世帯スペースに独立した和室があります。このような独立性の高い部屋があれば、同居の親世帯への気兼ねも軽減され、訪問しやすくなるものです。また、普段は子世帯のスペースとして利用しますが、1Fの玄関からも、内階段を使えば子世帯のリビングスペースなどを通らずに直接出入りできるため、親世帯への来客用に転用することも可能です。独立性が高く「客間」として使える部屋は、二世帯で暮らす時、いろいろと役に立つ空間となります。スペースに余裕があれば、検討することをおすすめします。
【参考記事】
気兼ねなく人を呼べる二世帯住宅
これからの季節、卒業や入学・進学・就職など、お祝いの席も多くなります。また、二世帯同居であれば、親世帯の金婚式・銀婚式など結婚記念日、還暦や古希・喜寿など長寿のお祝いと、季節の行事以外にも、人生の行事は尽きません。こんなたくさんの行事ができるのも、二世帯同居ならでは。日本ならでは伝統行事を、ぜひ両世帯で一緒に楽しんでほしいと思います。