文章:山口 由紀(All About「二世帯住宅で暮らす 」旧ガイド)
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街かどに建った、等身大のオープンハウス。現実的な提案が実感できます! |
モデルハウスと言うと、建坪が100坪もあったり、大きな吹き抜けや、広い屋上など、夢いっぱいの家ばかりです。しかし、あまりに豪華すぎて現実的ではない...と言うのも本音。そこで、住宅街に現実的な規模で登場したのが「街かどへーベルハウス」です!
今回は、千葉県・市川八幡に完成しました、約30坪の間取りをご紹介したいと思います。子育てが終わった、夫婦2人の大人の住まい方を提案した物件です。単世帯住宅のオープンハウスですが、
親世代・夫婦にとって、魅力的な提案が随所にされていますので、二世帯住宅の参考にしてみて下さい。
<物件概要>
- 所在地:千葉県市川市八幡
- 敷地面積:119.26m2(36.07坪)
延床面積:97.10m2(29.37坪)
加齢配慮がされている、充実のプライベートスペース
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<1階平面図>床面積:44.36m2(13.14坪) |
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寝室の建具を開くと隣には和室。1階は、プライベートスペース中心となっています。 |
1階は、全てプライベートスペースとなっています。玄関正面の引き戸を開けると、シンプルモダンな4.5帖の和室。その隣には、6.7帖の寝室が続きます。客間として独立した和室をつくるのではなく、寝室との続きで和室をしつらえておくことで、普段は、夫婦でくつろぐゆとりの空間として楽しみつつ、いざと言う時、客間として対応ができます。空間を有効に使うひとつの方法として、参考にしたいプランです。
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寝室と続きの和室から見える庭。ほっとできる空間になっていました。 |
和室の畳は、縁なしタイプのため、とてもすっきりとした印象となり、洋室続きの和室として、違和感なくまとまっています。また、窓から見える庭も美しくしつらえられ、ほっとできる空間になっていました。庭が見えるように、低い位置に窓を配したことで、より落ち着きのある雰囲気が演出されていました。
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畳の下には、床下収納が隠されています!スペースの有効利用ですね。 |
縁なし畳の下には、床下収納が計画されています。畳は自動で上がるため、便利に使える収納となりそうです。また、寝室の壁一面にはクローゼットも計画され、収納は充分確保できています。2人分とは言え、高齢になれば思い出の品や、捨てられない物もあるものです。収納を多めに計画するのも、親世帯にとってはうれしい配慮と言えるでしょう。
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寝室から、洗面・トイレ・風呂が一直線でつながっています。将来にわたり、安心のプランです。 |
さらに、寝室から、洗面・トイレ・浴室と直線で移動できるため、入浴から就寝までの動線がとても短く計画されています。これなら、車椅子になった場合でも、負担が少なくて済みます。家庭内で自立して生活できることは、老後を豊かに生活するために、重要なポイントです。将来にわたって、安心して暮らせる間取りは、親世帯にとっては不可欠な配慮です。ぜひ、取り入れて下さい。
続きまして、夫婦ふたりが快適に過ごすリビングが実現されている、2階です!