介護する側、される側の壁を崩す!




老人病院が大きく変わろうとしています。「拘束」「寝かせきり」「薬漬け」。個人の自由を奪う高齢者医療が常態化していた80年代。その後、北欧など福祉先進国の高齢者ケアが話題となり、国内でもお年寄りの人権を見直すとともに、快適な医療環境を求める運動が高まりました。



▼あきる台病院の岡内文子婦長。「お年寄りのペースを大事にできるのはやっぱり近い立場にいるシニアでは」




一方で「社会的入院」(家族が退院後のケアを受け入れられず、入院が長期化すること)の増加により医療費が高騰し、医療保険は逼迫。やがて高齢者医療は介護保険適用型へ変わることを余儀なくされるように。介護保険制度スタート以降は、「介護療養型医療施設」に転換する病院も急増しました。


ところが、これらの病院はここで新たな問題に直面することになります。
利用料金が安価で、設備も広い特別養護老人ホームが、競争相手として立ちはだかっていたからです。このほか、老人保健施設やケア付き住宅など、利用者は多くの選択肢を手にしています。


医療者中心から患者中心の医療へ。病院側にはサービス面での意識改革が求められるようになりました。ケアの質を高めるため、今、さまざまな取り組みがおこなわれようとしています。
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