夕食が一緒でも、できれば別々にしたいという要望が高いのが“洗濯機” |
「洗濯機2つ」は意外と多い!
まずは、夕食が別々か一緒かという二世帯同居の生活スタイル別に『洗濯・物干しの別々・一緒』を調査したものをご覧下さい。■洗濯・物干し/洗濯物の取り込み |
資料提供:二世帯住宅研究所 ※グラフをクリックすると大きく表示されます |
夕食独立の場合、洗濯・物干しを普段別々にしている方は時々共同で行う人を含めれば93%に達します。しかし、夕食融合であっても、31%が洗濯・物干しを普段別々にしていることが分かりました。つまり、夕食が別々なら洗濯も別々、ということは出来ますが、夕食が一緒だから洗濯も一緒、とは限らないのです。
次に、夕食が別々か一緒別に『洗濯機の数』を調査したものをご覧下さい。
■洗濯機の数の現状 |
資料提供:二世帯住宅研究所 ※グラフをクリックすると大きく表示されます |
では次に『現状の建物分離度と洗濯機の数』の関係をみてみましょう。
■建物分離度と洗濯機の数 |
資料提供:二世帯住宅研究所 ※グラフをクリックすると大きく表示されます |
さらに『洗濯機の数の希望』をみてみますと...
■洗濯機の数の希望 |
資料提供:二世帯住宅研究所 ※グラフをクリックすると大きく表示されます |
女子大学生約50名に将来結婚したと想定して、「夫の父母の下着を洗濯できるか」「夫の父母に自分の下着を洗濯してもらっても良いか」を聞いたところ、約4割が違和感を示しましたが、実の親との間で違和感を持つケースは1割以下でした。これは、洗濯という行為がプライバシーと深く関わっていることを想像させる結果といえるでしょう。
これらのことから、二世帯同居では“洗濯”という行為が夕食以上に独立性が高い行為であり、二世帯住宅において“洗濯”は分離する優先順位が極めて高いことを示していると言えます。夕食が別々の場合、たとえ浴室を共用する場合でも、洗濯機は基本的には別々にしたほうがいいでしょう。また、夕食が一緒である融合二世帯住宅においては、洗濯機を共用するか否かは、設計時の重要なポイントになると言えるでしょう。
次は、浴室の分離度についてです。