二世帯同居での介護は、安心が一番のメリット

実際に、同居の親世帯が要介護状態になった場合、どのようなことを実感されたのでしょうか。二世帯同居経験者で実際に介護をしていらっしゃる方々からお聞きした、生の声をいくつかご紹介したいと思います。

●看病する人をサポートできる
看病は、看病する人をサポートすることも重要。同居したことにより、父の看病をしていた母の体力・食事面を見てあげられたことが良かった。特に、食事が一緒だと、食の好みの変化・食べる量も分かるので様子が分かって良かった。

●ひとりで背負わない安心感
夫婦だけで(妻が夫を・夫が妻を)介護をしている場合、相手は病人だからという意識から、ケンカもできなくなっていることがある。同居により、他に家族がいる安心感から、夫婦ケンカも元通りできるようになった。

●家族との交流がリハビリに!
脳梗塞の後遺症で言葉が不自由になったが、家族と一緒に過ごすことが回復につながったと実感している。特に、小さかった孫との同居により、劇的なリハビリ効果があった。その孫との絆は今でも非常に強い。

●毎日見ているからこそ適切な判断ができる
毎日見ていれば「気分が悪い」と言っていても、「ちょっと横になっていれば」という判断ができるが、離れていたら「救急車を呼ばなきゃ!」ということになる。一緒に暮らしていることで、毎日様子が見れることは安心。

●複数の目がある安心
一緒に住むことで、例えば受験勉強をしている息子が、となりの部屋で寝ていた親世帯の様子がいつもと違うときに、心配して見に行ってくれたりもした。家族皆が気にしてくれることで、介護の負担は分散される。

●子どもにとっても良い経験
子供達も、親世帯・ご主人が倒れ、同居してからの二世帯のいろいろを見ている。TVではなく、良いところ、悪いところを、実際に見ているため、今後相手の親、自分の親と何かあったとしても、心構えができていると感じる。

この他にも「介護を通し、潤い・相互扶助がある、解け合った同居となった」「お嫁さんがいるその“遠慮”が家族円満の素となった」など精神的な絆も含め、二世帯同居は介護というステージで、かなりよい効果を発揮しているということが、複数の経験者からうかがえました。


では、二世帯同居で介護する場合は、どのような家にしておけばよいのでしょうか。次ページでご紹介します。