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二世帯住宅で暮らす/【実例】二世帯住宅の間取り・プランニング

空間を余白なくフル活用した二世帯住宅(2ページ目)

二世帯住宅実例として、敷地も空間もとことん有効利用した二世帯住宅。空間と光で開放感がみごとに実現されました。

提供:旭化成ホームズ(ヘーベルハウス)
松本 吉彦

執筆者:松本 吉彦

二世帯住宅で暮らすガイド

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中庭が自慢の、1階親世帯

渋谷・親世帯
塀で囲むのではなく、敷地境界線に緑を配する方法を取り入れスペースを有効利用
まずは建物の外観をご覧下さい。敷地を余白なく使うために、道路の境界ギリギリまで建物を配置しています。また、道路と建物の堺は塀で囲むのではなく、敷地境界線に沿って緑を配する方法を取り入れました。これにより、建物と道路の間の少ないスペースを有効に使っています。また、道路に面した居室は、窓の高さなどを配慮することで、外部の視線が気にならないような設計としました。

1階に両世帯の玄関がありますが、それ以外の居住スペースは完全に上下分離し、1階が親世帯・2階が子世帯となっています。設計のポイントをご紹介しますので、各階の平面図をあわせてご覧下さい。
 
<1階平面図・親世帯>
<1階平面図・親世帯>
※画像をクリックすると大きく表示します

■ダイニング~落ち着きがありながら、明るく開放的に
ダイニング
親世帯ダイニング。道路に面した窓を高くして窓下にTVを設置しています
外観
外から見た窓と中庭塀の高さ。道路を歩く人からは覗けない高さに調整しています。
リビング
大型テレビとご主人の趣味であるエレクトーンがあるリビング
床暖房の入った1階のリビングには、大型のTVとエレクトーンが置かれ、ご主人の居場所になっています。ダイニングの道路から視線を避けて高くした窓の下には壁掛けのTVが掛けられており、ダイニングテーブルは奥様のパッチワークをする居場所になることが多いようです。ご主人と奥様の居場所とはつかずはなれずの「3mの思いやり」以上の距離がとられており、気兼ねなく違うことができる空間になっています。

親世帯は夫婦それぞれが個室を持ち、別寝しています。ご主人の部屋の机からは中庭越しにダイニングが見通せ、個室に居てもリビングダイニングの気配が伝わるようになっています。妻の寝室はキッチンのそばに入口のドアがあり、家事動線に配慮したつくりになっています。また洗面所や洗濯機のスペースもリビングから廊下を通らず直接出入りできるようになっています。

■中庭~各部屋をつなぐ気持ちよい空間
親世帯・中庭
ご主人の部屋の机からは中庭越しにダイニングが見えます
施主の強い希望でもあった中庭です。道路を通る人の視線を考慮しつつ、圧迫感のない塀の高さを吟味しました。その結果、リビングから見える中庭は、人目が気にならない落ち着きのある空間となりました。またご主人の部屋から中庭をはさんでダイニングが見え、空間としての広がりも得られました。中庭を設けたことで、実に豊かな空間になったと言えます。

■玄関~二世帯をつなぐ2つの入り口
玄関
親世帯の玄関ポーチには左側にある子世帯玄関から通じる勝手口ドアもついています。
ラフスケッチの段階で検討していた二世帯のつながりを実現したのが、この玄関です。親世帯の玄関は西側、子世帯の玄関は南側に付いているため、そのままではお互いの世帯へ行く時外をぐるっと回らなければなりません。そこで、子世帯玄関と親世帯玄関の間に、勝手口ドアを設置しました。これにより、完全に独立しながらも、傘をささずに行き来できるようになり、程良い距離のつながりを実現した玄関になりました。
 

 
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