他のインターホンの機能
最近では玄関子機がカメラ付で訪問者の声だけでなく画像で確認できるものが増え、録画機能が付いているものも一般化してきました。このように多機能化しているインターホンの機能について簡単に説明します。
1)録画機能
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録画機能イメージ~玄関子機の呼び出しボタンを押すと自動録画します。※機種により録画可能な件数は異なります。 |
来訪者を画像で確認できるモニター付のインターホンに、玄関子機を押したときの画像を記録する機能を付けたものです。来訪者の顔や衣服が記録されるので、留守中の来訪者を見ることができます。空巣はインターホンで留守を確認することが多いと言われていますので、録画機能がある家を避ける可能性が期待できます。また、不審な来訪者が記録されていた場合は普段より戸締りを厳重にしたり、照明をつけて外出するなどの用心をすることができます。
2)防犯センサーライトカメラ
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防犯機能をさらにアップさせる増設機器。人感センサーが侵入者を検知すると、ライトが点灯。映像を録画して室内で警報音を鳴らします。 |
人を感知して撮影する防犯カメラを設置し、インターホンに接続して玄関子機の画像と同じように録画できる機種もあります。玄関子機の場合は呼出しボタンが押されたときに録画するのに対し、防犯センサーライトカメラはセンサーで人を感知して録画します。夜間はライトが自動的に点灯して撮影しますので、不審者が目立ちやすく警告の効果も期待できます。カーポートや敷地回りなど、敷地奥への侵入経路になりそうな場所で普段あまり人が立入らない場所、立入りが不審である場所に設置するのが基本です。日常的に人が出入りする場所では大量の画像が録画されてしまい録画された画像の確認がわずらわしく感じられるでしょう。また、在宅中に侵入を知らせる設備としても役立ちますが、例えば家族がカーポートに車を入れたときにも反応しますので、こうした場合は警戒解除する必要があります。また人感センサーは熱を持ったものが動くことを検知しているため、猫や木の葉の動きでも反応することがあります。
3)リモコンロック
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電波キーを押すだけで簡単に玄関錠の施錠・解錠ができるシステム。室内からはインターホンに設けられた電気錠ボタンより解錠できます。 |
玄関ドアが電気錠の場合、その施解錠をインターホンのボタンで操作できる機種があります。来訪者を確認して家族だったら鍵を開ける、というシーンは日常多くあると思います。特に二世帯に多い2階リビングから1階の玄関を開けにいくのは大変面倒ですから、2階のインターホンで操作できると便利でしょう。また、1階の玄関が開いているのが2階でわかり、その場で施錠できることも鍵の閉め忘れを防ぎ防犯性を高めると考えられます。
4)ワイヤレスインターホン
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カラーモニター付のワイヤレス副親機を、リビングや寝室、キッチン、ベランダなど家のどこへも持ち運べる便利なテレビドアホン。 |
インターホンの副親機がワイヤレスのタイプもあります。二世帯用の世帯間連絡や転送機能を持つものはないのですが、ワイヤレスの副親機は家中どこにでも移動できるため副親機を他の世帯に預けておくことで世帯間連絡や転送の機能に換えることもできるでしょう。また例えば副親機を持参すればトイレの中や屋上でも玄関子機の応対ができるなど、ワイヤレスであることを利用したこれまでにない使い方ができます。
5)インターコールシステム
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トイレや浴室に設置した発信器のボタンを押して、連絡音と光でご家族に連絡できる、配線不要のワイヤレスコールシステム。 |
世帯間の連絡、特に緊急時の呼出などを想定したシステムで、ワイヤレスのため配線が不要です。そのためコンセントさえあれば、新築時でなくても簡単に導入できます。インターホンと異なり通話はできませんが、ボタンを押すと受信機で音が鳴り光が点滅して知らせてくれます。押しボタンは浴室用の防水型、トイレ用の壁掛け型、首からぶら下げるペンダント型等の種類がありますが、ユニークなものとしては3つのボタンを持ち、用途によって使い分ける発信機があります。それぞれ受信機では違う音で鳴るよう設定でき、緊急なのか、空いた時に来て欲しいのか、お茶を持ってきて欲しいのかなどあらかじめ決めておけば意志を伝えることができます。
インターホンは、世帯間のつながりを快適なものにしてくれる設備のひとつです。ご紹介したように、最新のインターホンシステムには、実に様々な機能が搭載され、使いやすくなっています。それぞれの機能を吟味し、世帯間の利便性とプライバシーが両立できるシステムをしっかり選んでみて下さい。
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