一般的に、親世帯は朝早く、子世帯は夜遅く、生活時間帯がずれるといわれているが、その実態は?
二世帯住宅を考えるとき、親子両世帯の生活のリズムのずれに配慮が必要だと言われます。親世帯が朝早く、子世帯が夜遅いというのが一般的なイメージですが、その実態は、どうなっているのでしょうか?
今回は、旭化成ホームズ株式会社共働き家族研究所で実施した、「家族の生活時間 そのバランスとリズム」の調査結果をご紹介いたします。

二世帯の生活リズムのずれとは?

最初に、ライフステージによってどのように生活リズムが変わるのかを二世帯同居ではない専業主婦世帯の場合で見てみましょう。
子育て期は夫の帰りが遅い時期であり、夫が49歳以下の場合、子供の有無、学齢を問わず約5割が「21時以降に帰宅することがある」と言うのが実態です。また、7割は帰宅時間が不規則と答えており、夫の夕食も遅くなりがちです。

【平日の夕食時間】子育て期は夫の帰宅時間が遅く、また不規則で、約4割の夕食時間が21時過ぎに


夫婦2人のときは妻も夫の帰りを待って食事をすることが多く、約7割は夫婦一緒に食事を取っています。しかし子供が生まれると、そのように遅い時間に夕食をとるわけにはいきません。幼児期(未就学児)のいる専業主婦世帯では、生活リズムが急激に早まり、19時以前に夕食をとる世帯が7割超に。夫の帰宅は遅いため、夕食時間が分散する世帯が約8割に達します。

【平日の夕食時間】幼児期の夕食時間は19時前が7割以上



【夕食の一緒・別々】子育て期は約8割が夕食分散したまま



学齢期になると、子供の生活リズムが遅くなり19時前の夕食は減少します。夫の帰宅は50歳以上では早くなりますが、塾などで子どもの帰宅が遅くなるためか、家族の生活リズムのずれは解消せず、夕食は約8割が分散したままです。リタイア期に入り、遅い夕食をとる独立期(大学生以上)の子が家を出て夫婦2人の生活になると、夕食はほとんどが夫婦一緒になり、19時前にとられる比率は6割以上まで再び上昇します。

子育て期をはさんで、家族の生活リズムは大きく変化します。


上記のような夕食時間で見た生活リズムの傾向は、就寝時間で見ても同様の傾向になります。妻の就寝時間は幼児期の子(下の子の年齢で分類)がいると早くなり、5割以上が23時前に寝ています。この時期の夫の帰りは遅いので、23時前に寝る夫は2割強に留まり、夫婦で就寝の時間帯がずれています。リタイア期には就寝時間が早まり、夫婦ともに約6割が23時前に寝るようになります。
つまり二世帯住宅でそれぞれの世帯がマイペースで生活したとすれば、親世帯の生活リズムは子世帯に比べて早く、子世帯内部でも生活リズムのずれがあります。これは夫の帰宅時間が子が中心の家族の生活リズムに合わないこと、そして子が成長するにつれ、生活リズムが他の家族とずれることが原因のようです。これが二世帯住宅における「生活リズムのずれ」の正体です。

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