なぜ、胃薬が効くのか?

なぜ、胃薬が効くのか?
胃薬が効くのには理由がありますが、薬局で一般に販売されているお薬の効き方には大きくわけて3つのメカニズムがあります。
「胃もたれや胃の痛みに○○!」といったようなCMは、昔から色々とあります。一般に、薬局で販売されている胃薬の効き方は、大きくは以下の3つのメカニズムに分けられます。

1)胃酸を中和する:胃酸は塩酸ですから、これらを中和するアルカリ性のものを服用することで、胃の粘膜への刺激を抑えます。
2)胃の粘膜を保護する:胃酸が直接胃の粘膜に当たることが問題なので、胃の粘膜に人工的な膜を張って、胃の粘膜を保護します。
3)胃酸の分泌を抑制する:胃の細胞が胃酸を作る仕組みに着目し、このプロセスを阻害して胃酸の分泌を抑制し、胃の粘膜への刺激を低下させます。

つまり、胃薬はメカニズムが明確であり、症状を速やかに、そして、しっかりと改善させてくれます。また、常備薬として胃薬を用いられている方が多いということは、それだけ効果を実感されていると言うことができます。

しかし、胃薬を飲むと調子は良いから……と胃薬を買うだけですませてしまうことは、おすすめできません。



胃がんと胃炎・胃潰瘍の症状とは似ている

胃がんと胃炎・胃潰瘍の症状とは似ている
日本人には一般的な胃炎や胃潰瘍と、日本人で罹患率が高い胃がんの症状は、よく似ているので、長期に薬局で胃薬を購入し服用しているだけ、という方は注意が必要です。
日本人で罹患率が高い胃がん。胃がんの場合も、同じように胃の粘膜が荒れたり潰瘍ができたりしていることが多いので、患者さんが感じる症状としては、やはり、胃のもたれや胃の痛み、むかつきや食欲不振といった一般的な症状が出ます。

また、今回お話したように、胃薬はこれらの症状をかなり明確に取り去ってくれますので、どうしても、日常の忙しさに紛れて、薬局でお薬を買うだけですませてしまっている方もいらっしゃいます。

本来、薬剤師は胃薬を何度も購入されるお客様に対しては、胃がんのことも念頭に置きながら医師への受診もおすすめするような役割をになっています。しかし、最近は、インターネットでの通販やドラッグストアでの販売など、薬剤師さんと対面せずに長期に胃薬だけを購入できるような場合も多くなってきました。

胃もたれや胃の痛みなどの症状は、もちろん、胃炎・胃潰瘍によることが多いのですが、胃がんの症状にも似ているということを念頭に置いておくことが大切です。そして、1ヶ月以上服用しても症状が続くようであれば、そして、便の色が多少黒い感じがしたり、体重が減少したりといった症状をお持ちの方は、内科の先生の診察を受けてみられることを強くおすすめいたします。


【関連リンク】
ダイエットをしているわけではないのに体重が減る場合には要注意⇒体重減少はがんのサインって本当?(All About がん・がん予防)

便の色が黒いということはどういうことか?⇒「黒っぽい色の便」は胃がんの疑い?(All About がん・がん予防)


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