夜洗濯しやすいプランとは?
主婦の洗濯時間は、朝とは限らない |
いずれにしても夜洗濯はごく普通に行われるようになりました。夜に洗濯すると、必然的に室内に干すことが増えます。このときの物干しの場所はLDやその続き間が3割超と多いのですが、意外にも「外に干す」がこれに次いでいます。外に干せば朝日や風に当たる、室内では湿気がこもる、といった理由が挙げられました。一方で昼間でも、室内干しが3割近くの世帯で行われていました。この人たちのプランを集めてみると、ベランダに面した日当たりのよい窓の前や、洗濯機の近くの便利な場所に室内干しスペースがありました。確かに日当たりのいい室内干しスペースがあれば、雨や花粉の心配もなく、屋外より室内のほうが便利です。
物干しコーナー事例:日当たりのいい室内物干し場 |
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最近は店舗の営業時間が延び、夜でも自由に買い物ができるようになりました。惣菜や調理済食品の利用で、食事の準備も簡単に済ませることができるようになってきており、私たちの忙しい毎日をサポートしてくれます。家族の生活時間がバラバラでも、共働きで家事時間が少なくても、何とかやりくりできる社会的な仕組みはできあがってきていると言えるでしょう。
今回の調査では、家族の生活リズムがずれている中で、LDKを中心に時間と空間を共有して暮らしている実態がわかりました。そしてより開放的なLDKや室内干しスペースの確保など、それらが住まいの工夫に反映していたと思います。
子育て期からリタイア期まで、様々なライフステージの組合せでも暮らしを楽しむことができ、将来の変化にもフレキシブルに対応できる住まいを考えていきたいと、あらためて感じています。