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二世帯住宅で暮らす/【提案】二世帯住宅の間取り・プランニング

生活リズムのずれに配慮した住まい(3ページ目)

ライフステージや、生活リズムの違いについて書いた前回に続き、今回はそのような生活リズムのずれに配慮して、どのように住まいを作ればいいのかを解説します。

提供:旭化成ホームズ(ヘーベルハウス)
松本 吉彦

執筆者:松本 吉彦

二世帯住宅で暮らすガイド

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夜洗濯しやすいプランとは?

主婦の洗濯時間は、朝とは限らない
洗濯といえば、朝いちばんにして日光で乾かすというのが今までの常識でした。しかし、今回の調査結果では、子育て期の家族においては、専業主婦世帯でも夜に洗濯(昼夜両方に洗濯する人を含む)をするという人が半数を超えていましたが、親同居の場合、洗濯時間を親とずらすためか、より夜洗濯が増える傾向があります。共働き世帯の場合は、8割以上の人が夜に洗濯していますが、親同居の場合は逆に夜洗濯が減り、洗濯、物干しへの親の協力が想像されます。

いずれにしても夜洗濯はごく普通に行われるようになりました。夜に洗濯すると、必然的に室内に干すことが増えます。このときの物干しの場所はLDやその続き間が3割超と多いのですが、意外にも「外に干す」がこれに次いでいます。外に干せば朝日や風に当たる、室内では湿気がこもる、といった理由が挙げられました。一方で昼間でも、室内干しが3割近くの世帯で行われていました。この人たちのプランを集めてみると、ベランダに面した日当たりのよい窓の前や、洗濯機の近くの便利な場所に室内干しスペースがありました。確かに日当たりのいい室内干しスペースがあれば、雨や花粉の心配もなく、屋外より室内のほうが便利です。

物干しコーナー事例:日当たりのいい室内物干し場
共働きの場合、昼間誰もいないLDを物干しスペースとしても問題がないのですが、親同居のように誰かが在宅している場合は専用の物干しスペースがより有効でしょう。




***************

最近は店舗の営業時間が延び、夜でも自由に買い物ができるようになりました。惣菜や調理済食品の利用で、食事の準備も簡単に済ませることができるようになってきており、私たちの忙しい毎日をサポートしてくれます。家族の生活時間がバラバラでも、共働きで家事時間が少なくても、何とかやりくりできる社会的な仕組みはできあがってきていると言えるでしょう。
今回の調査では、家族の生活リズムがずれている中で、LDKを中心に時間と空間を共有して暮らしている実態がわかりました。そしてより開放的なLDKや室内干しスペースの確保など、それらが住まいの工夫に反映していたと思います。

子育て期からリタイア期まで、様々なライフステージの組合せでも暮らしを楽しむことができ、将来の変化にもフレキシブルに対応できる住まいを考えていきたいと、あらためて感じています。
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
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