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二世帯住宅で暮らす/【実例】二世帯住宅の間取り・プランニング

親子同居を始めてみて~融合二世帯編(2ページ目)

今回は娘夫婦同居の融合二世帯住宅での暮らしをご紹介します。独立二世帯と違って、リビングやキッチンを共有する家の中では、どのような暮らしが展開しているのでしょうか。

提供:旭化成ホームズ(ヘーベルハウス)
松本 吉彦

執筆者:松本 吉彦

二世帯住宅で暮らすガイド

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将来の展開力を考えた子世帯

将来部屋を分けることを想定して、出入口の戸が2つ付いている設計。
2階の子世帯ご夫婦スペースは、個室が2部屋、お風呂、洗面所、洗濯機置き場、トイレという構成です。現在、主寝室として使っている約12畳の個室は、将来の子供部屋を想定して2つに分けることができるよう、あらかじめ出入口ドアが2つついています。その際に夫婦寝室となる7畳の個室も別にあり、現在は物干し部屋としてゆったりと使われています。


洗面所が広々としているので、ゆとりある印象に
子世帯の奥様は、「子供部屋になる場合もそうですけど、将来、夫の両親が同居する可能性もあるし、いろいろな展開を考えて2つに仕切れる大きい部屋をとりました」とおっしゃっています。収納も奥様の要望で各室に充分に取られており、家具の少ないすっきりとした住まい方です。2階は全て子世帯のスペースのため、飾り棚が設けられた廊下を含め子世帯のカラーが強い独立性の高い空間になっています。






ワンルームマンションのような親世帯

キッチン、冷蔵庫、カウンターがコンパクトに設置された1階お母様の個室
1階のお母様の個室は、お母様の希望でワンルームマンションのようにコンパクトなキッチン、お風呂、洗面所付きです。共用のLDKを使わなくても、自分の部屋だけで一通りの暮らしができる設備が揃っています。「狭くてもいいから一人になれる場所、専用の空間がどうしても欲しかった」とお母様。7.3畳の室内にはさながらビジネスホテルのように造り付けのカウンターや本棚があり、機能的に作られています。

生活リズムを守り将来の介護にも対応できるようキッチン、バス、洗面所、トイレがコンパクトにまとめられている
もちろん、最初からバリアフリーを考えた段差のない設計なので、いざという時も安心。「将来何かあった時、トイレやお風呂が近くにあるというのは大事なことです。母の介護の経験があるので、そのことは設計時に強く望みました」。現在は、友人を招いてお茶を飲んだり、おしゃべりしたり、気ままに読書したりと、生活を心から楽しんでいるようです。





融合型二世帯住宅の成功のポイントは、共用のスペースに加え、家族の生活リズムに合わせ、気兼ねや無理のない生活ができるように、専用の水回りの設置を考えていくことにあります。NさんHさん宅の場合、お母様の個室に一通りの暮らしができる充実した水回りがあることで、共用LDKを子世帯に合わせて設計でき、それぞれの要望がうまく満たされています。親世帯や共用空間には洗濯機がない、というのは珍しいのですが、これは洗濯を子世帯の役割とした住まい方と家の設計をマッチさせた結果だと思います。このように常識にとらわれず同居スタイルをよく検討して設計を進めることが融合二世帯の成功の秘訣といえそうです。

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