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二世帯住宅で暮らす/【提案】二世帯住宅の間取り・プランニング

子育て期家族の家創りに向けた提案

今回は、子育て期のくらしに注目した「+NEST」(プラスネスト)という住生活提案について。二世帯住宅においても子世帯の設計に活かして頂けると思います。

提供:旭化成ホームズ(ヘーベルハウス)
松本 吉彦

執筆者:松本 吉彦

二世帯住宅で暮らすガイド

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今回は、子育て期のくらしに注目した「+NEST」(プラスネスト)というこの12月に発表した住生活提案について書きたいと思います。
+NESTは元々東京エリアで企画された商品の発展形で、そのLDKの一角に設けた学習スペース空間の提案については、以前、「小学生の85%が居間食堂で勉強する!」でご紹介しました。また、「今どきの家族の生活時間」では子育て期家族の生活時間のずれを指摘し、続く「生活リズムのずれに配慮した住まい」では、生活リズムのずれた家族が集まる場としてのLDKの重要性や、夜洗濯のための室内干しスペースについて書きましたが、今回の内容はさらに子育て期家族の家事子育ての実態調査を重ね、4つのプラン提案にまとめています。
この提案内容は、二世帯住宅においても子世帯の設計に活かして頂けるものではないかと思います。

1.ペニンシュラキッチンで「朝だんらん」

【図1】ペニンシュラキッチンは、ダイニングからも使いやすいのが特徴
ペニンシュラ(半島)キッチンとは、側面1面のみが壁に接し、他の3方からカウンターを自由に使えるキッチンを指します。一般的な対面キッチンと異なり、ダイニング側に腰壁などの立ち上がりがなく、ダイニング側からシンクにお皿を片付けたり、調理をしたりできるため、家族の手伝いがしやすいキッチンです(図1)。



子育て期の父親は帰宅が21時以降になることが多く、夕食が子供の生活リズムと合わないことを以前書きました。しかしその後よく調査してみると、朝の出勤時間は7-8時がピークで子供の登校・登園と近く、時間の重なりがあるケースが多いのです。つまり、朝は家族が揃う貴重な時間になっています。

【図2】家族が参加できるペニンシュラキッチンは、「朝だんらん」の時間を作るには有効
この起きてから出かけるまでの時間を使った家族のコミュニケーションを「朝だんらん」と名付けました。「朝だんらん」は夕食時のように時間をかけてくつろげるものではなく、出かける前のあわただしく忙しい時間ですが、大切な時間だという奥様の声も多く、だからこそ家族皆が朝食の準備や片付けに参加できるようなキッチンがいいと考えました(図2)。

ペニンシュラキッチンは、ダイニング側に収納があるため、朝食時の食器類をここにしまえば家族がそれぞれに出すことができます。また調理をする手元は常に子供から見えているので、どうやって料理ができていくのかを子供たちが自然に理解できます。意外に使いやすいのがダイニング側からでもシンクに届くことで、コップをゆすいだり、コーヒーメーカーに入れる水を汲むのに重宝します。

ペニンシュラキッチンはカウンター上に置かれたものは全て見えてしまうため、まな板や洗剤、洗った食器を置くカゴなどを置き放しておくと目立ちます。ヘーベルハウスオリジナルのキッチンではシンク下のワゴンにこれらのものを収納できるように考えましたが、まだこのような製品は少ないようです(図3)。食器はすべてその場でしまうか食器洗い機に入れ洗いカゴは置かないなど使い方で工夫をされている方もおられます。

【図3】カウンター上にモノを置かず、すっきり暮らすための工夫



2.「家族ロッカー」を帰宅の動線上に

「家族ロッカー」とは、家族一人ずつ別々に、外出に使うものをしまっておくためのスペースです(図4)。従来は各個室にあった収納を帰宅の動線上にまとめてつくることで、帰宅時のモノの出しっぱなし、服の掛けっぱなしといった「ぱなし」が起きるのを防ごうと考えました(図5)。

【図4】家族ロッカーには家族それぞれの出かけるときの持ち物や服が収納され、予定を貼ったり伝言を書いたりできるようになっている

【図5】帰宅の動線上に家族ロッカーをつくったプラン。洗面所にも近く手洗いもしやすい。


この「ぱなし」が起きる原因は、それらのモノをしまう場所が単世帯住宅では2階の個室であることが多く、帰宅時の1階の玄関→LDという人の動きから遠いことにあります。この場合2階の収納まですぐ行く、という人は少ないのではないでしょうか。つまり1階の帰宅動線上に収納を作ることで、この「ぱなし」の解消が期待できます。さらに、自分専用のスペースとすることで、自分で準備し自分でしまうといった自立性を高め、家族全員のロッカーをまとめることで、子供の準備を親が見守り、家族間のコミュニケーションの機会を増やすことを狙っています(図6)。また、扉の一部を伝言ボードとして使えるので、顔を合わせずとも情報交換できる配慮がされています。


ワンフロアで1世帯となる上下分離の二世帯住宅の場合では、帰宅時に直行するLDと収納のある個室を同じ階につくることができるので、上記の問題は起こりにくいのですが、階が離れる場合は家族ロッカーを作ることを考えてみてもいいと思います。


【図6】家族ロッカーは、朝晩自然に家族が出会う場となる


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