高血圧ワクチンの効果と今後の期待
突発的な頭痛の原因には血圧が関連していることもあります |
今回発表されたデータは比較的小規模なものですので、更に効果や副作用を確認するための大規模な研究が進むものと考えられますが、今回の発表やワクチン開発を行っているCytos社の公表データなどによると、軽症から中等症の高血圧(収縮期血圧140~179mmHg、拡張期血圧90~109mmHg)に対して、ワクチンを使用しない場合と比べて明らかに早朝および日中の血圧を下げる作用があったということです(日中自由行動下の平均血圧を測定したところ、収縮期血圧が5.6mmHg、拡張期血圧が2.8mmHg低下)。
比較的若年層(18~65才)での統計であること、1型糖尿病ないしコントロール不良の2型糖尿病を含めて基礎疾患がある場合は対象外となった研究ですが、もしかしたら一部の高血圧の人にとっては飲み薬が不要となる時代が来るのかもしれませんね。
これからのワクチンの展望
わずか1本のタバコで運命が変わってしまうかもしれません。高血圧治療にはまず禁煙を! |
高血圧ワクチンだけでなく、禁煙ワクチン、肥満症に対するワクチンなどの開発も現在行われています。日進月歩の医療の進歩ですが、それでも基本となるのは個人の日常生活であることには変わりありませんので、このことを忘れることなく健康的な生活を送りたいものです。目標は120才、20年後の誕生日も笑顔で迎えましょう。
プロファイルアンケートではこの他、「50代からの健康法」の記事を検索しやすく(→早速リンク集に新しい項目として作成しました)、実際の病後体力回復法、種目別のスポーツの効果を知りたいというご意見もありました。こうしたご要望にお答えすることのできるよう記事を作成するつもりですので、これからもリンク集・記事ラインナップにもご期待ください! セカンドライフの情報交換の場としての記事も作成したいと思いますので、ご意見・ご要望もどんどんお寄せください。
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